episode.297 ページ24
言葉はとりあえず水とタオルを用意し、順番に寮生達に手渡していく。
寮生達は受け取り、水を飲んでいるも疲労や精神的にも辛そうな姿を見て歯を食いしばる。
(なんで、急にこんな事……夕方まで何もなかったのに……)
ジ「コトハ」
「！」
ジ「驚かせてすまない、俺にも水をくれないか？」
コクリ
スッ…
ジ「ありがとう」
突然、背後に立っていたジャミルに言葉はビクッと驚いたが彼にそう言われて水を手渡す。
ジャミルも寮生達と同じ特訓をしていたので汗も凄く流れていたのを見て、言葉はタオルも手渡した。
寮生「明日も朝から砂漠を行進なんて…」
寮生「寮長はどうしちまったんだ、前はこんなことする人じゃなかったのに」
ジ「……………」
グ「ぜ〜は〜……やっと終わった。アイツ、さっきまで超ニコニコしたいいヤツだったのに急に人が変わっちまったんだゾ、どうしたんだ？」
《そうだね……どうしたんだろ………》
ジ「きっと、寮対抗マジフト大会や期末テストでスカラビアの成績がふるわなかったことに…に責任を感じてるんだろう」
「！」
ユ「ジャミル先輩………」
疲れきったグリムを見て、ユウも言葉も首を傾げているとジャミルがタオルを首にかけた状態で近寄ってきて会話に入ってくる。
ジ「アイツは最近、ひどく情緒不安定なんだ」
(情緒不安定……)
グ「情緒不安定ってレベルじゃねぇんだゾ、まるで別人じゃねーか」
ユ「うん……昼間のカリム先輩と、さっきまで一緒にいたカリム先輩……別人かと思っちゃいました」
コクリ
ジ「君達の言いたい事はわかる。俺もアイツとは長い付き合いだが、今のカリムとどう接したものかと困り果てている。言動がコロコロ変わったり、急に横暴になったり……とにかく手に負えない。こうなる前は寮生全員が寮長であるカリムに慕っていたが、最近はおかしな様子には戸惑うばかりで……さっきのように突然無茶を言い出すことも多くて……」
ジャミルは最近のカリムの様子を思い出しながら、深いため息をついて話を続ける。
ジ「このままじゃ寮生たちの不満が爆発するのは時間の問題だ、今まではなんとかフォローしてきたが……俺1人の力ではもう限界が見えている」
グ「うーん、ハーツラビュルのトレイといい副寮長ってヤツは苦労するんだゾ」
ユ「確かに……ラギー先輩は副寮長じゃないけど、レオナ先輩のお世話とか大変そうだよね」
ジ「いや、サバナクロー寮はまた別だと思うが……」
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るーるる(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» 初めまして！コメントありがとうございます！！誤字脱字が多い作品ですが面白いと言っていただけて嬉しいです(*´ー｀*)これからもよろしくお願いします！！ (2022年6月4日 19時) (
レス) id: a237b45332 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白かったです！続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2022年6月4日 18時) (レス) @page14 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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