episode.291 ページ17
カ「そんで家を興した祖先の名前を家名にして…以降生まれた男児は全員『その息子』って名乗ることがあるんだ。オレの場合、『アジーム』がご先祖様の名前で『アル』が息子って意味だから…カリム・アルアジームは『アジームさん家の息子カリムくん』って意味になるな」
ユ「へえ……名前にそんな意味が」
グ「ほへぇ……名前の由来なんて考えたこともなかったんだゾ」
コク、コク
カ「馴染みがないからちょっと難しかったか?ま、カリムでいいって!」
(本当にいつも明るくて元気な人だなぁ………)
どんな時でも、明るいカリムを見て言葉はなんだか胸が熱くなる。
ユ「本当にこの学園の人は色んな文化がある所から通ってるんですね」
カ「いつか熱砂の国のオレんちにも遊びに来いよ!めいっぱいもてなすぜ」
グ「お城みたいな大豪邸に住んでそうなんだゾ」
コクリ
カ「そうでもないぜ、召使いも100人くらいしかいないし」
グ「100人いれば十分すぎるんだゾ!?オレ様だって子分は2人しかいねぇのに」
ユ(子分って……僕たちの事か………)
(私達、グリムくんの子分だったんだ)
カ「オレんち、オレの下にきょうだいが30人以上いる大家族だからさ。それくらい召使いがいてくれねぇと面倒みきれねぇんだよ」
グ「さ、30人!?」
カ「うーん、40人だったかな。30人超えたくらいから数えるのやめちまった、顔と名前はみんな覚えてるんだけど、あっはっは!」
グ「スケールがなにもかも違いすぎるんだゾ……」
ユ「お金持ちあるあるなのかな………」
「………………………」
ふるふる……
ユウの発言に、言葉は自身の一族の事を思い出したが闇深い部分まで思い出してしまったので静かに首を横に振る。
カ「ジャミルのとーちゃんとかーちゃんもオレんちの召使いで、だからジャミルにも小さい頃からずっとオレの世話係をしてもらってる。ジャミルはスゲーヤツなんだ、頭もいいし気も利くし何より料理が上手い!」
グ「確かにさっきの料理はスゲー美味かったんだゾ」
カ「だろ?じゃあ今日は夕食も食べていけよ!なっ!」
グ「お、おう」
(本当にジャミル先輩と仲良しなんだ、なんだか微笑ましい)
イキイキとジャミルの話をしだすカリムを見て、思わず微笑んでいるとカリムがそれに気づき彼女に近づいてくる。
カ「なんだか嬉しそうだな!お前もジャミルがすげーって思ってくれたのか?」
「!」
コク、コク
カ「だろー!やっぱジャミルってすげーな!!」
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るーるる(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» 初めまして!コメントありがとうございます!!誤字脱字が多い作品ですが面白いと言っていただけて嬉しいです(*´ー`*)これからもよろしくお願いします!! (2022年6月4日 19時) (レス) id: a237b45332 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します!とても面白かったです!続きを楽しみに待っています!(*´ω`*) (2022年6月4日 18時) (レス) @page14 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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