episode.285 ページ11
(何か……違和感が………)
ユウと言葉の返事に良くしたジャミルは、2人の腕を掴んで鏡舎へ向かう。
腕を払おうにも体が動かず、されるがまま鏡を通してスカラビア寮に向かうのだった。
ースカラビア寮ー
ユ「わあ!大きな寮……!」
《すごい………》
目の前に建つアラビア風の大きな建物に目を丸くするユウと言葉。
その間にも、スカラビア寮の寮生達は先程厨房で作った料理を運んでいく。
グ「ここがスカラビア寮か、本当にムワッと暑くて真夏みてぇなんだゾ!」
ジ「冷えた身体が温まるだろ?」
(う〜ん……なんだかゾワゾワする)
ジ「さあこっちだ」
確かにスカラビア寮の気温は真夏並に暑かったが、言葉は妙な寒気を感じる。
そんな彼女に気づかず、ジャミルは3人を寮内に案内するのだった。
ースカラビア寮 談話室ー
パンパン!
ジ「客人のおでましだ!みな、歓迎の音楽を!」
〜♪
またしても豪勢な談話室に案内された3人は、高価な絨毯の上に座るとジャミルが手を叩いて合図をする。
すると、普段見かけることのない楽器を持った寮生達の演奏が始まり彼女達を歓迎した。
(こんなに歓迎されたのは初めてだ)
ユ「な、なんだか変な感じがするね…」
コクリ
グ「にゃっはっは!オレ様ほどの有名人ともなるとこんなに歓迎されちまうのか」
ユ「もーすぐグリムは調子にのるんだから」
グ「調子になんかのってねえ!事実なんだゾ!!」
ジ「さあ、お前たちも冷める前にどんどん食べてくれ」
コクリ
《いただきます》
ユ「いただきます」
グ「いただきまーす!あむっ!う、うまい!口いっぱいに広がるスパイスの香り……後引く辛さ……カリカリのナッツが乗った野菜の炒め物も美味いしコッチの揚げ饅頭みたいなのも、んまぁい!」
ジ「肉料理とスープもあるぞ、まだまだたくさんあるから食べていってくれ」
ユ「本当、どれも食べたことない物ばかりだけどすっごく美味しい!ね、コトハちゃん!」
「………………………………」
………コクリ
ユ「あれ?あんまり食事が進んでないみたいだけど……やっぱり、具合悪い?」
ふるふる
《大丈夫、初めて来た場所だから緊張してあんまり食事が進まないみたい》
ユ「まあ、もともとたくさん食べれないもんね。無理して食べなくていいよ。残ったら僕とグリムが食べるからね」
コクリ
《ありがとう》
一口食べてみる言葉だが、味は確かに美味しい。
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るーるる(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» 初めまして!コメントありがとうございます!!誤字脱字が多い作品ですが面白いと言っていただけて嬉しいです(*´ー`*)これからもよろしくお願いします!! (2022年6月4日 19時) (レス) id: a237b45332 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します!とても面白かったです!続きを楽しみに待っています!(*´ω`*) (2022年6月4日 18時) (レス) @page14 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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