episode.141 ページ4
麗「梔子さんはなんでこの事務所を選んだの?」
「?」
ある時の記憶。
体育祭が終わって職場体験が始まり、言葉は指名があったバトルヒーローガンヘッドの事務所に足を踏み入れた。
彼女がここのヒーロー事務所を選んだ理由は今以上に戦闘力を伸ばすため。
それはヒーローを目指す理由とは他に、狙われやすい自身の身を守る、つまり護身術の強化とも言える。
同じ事務所を職場体験に選んだA組の麗日お茶子とはこの時に初めて話して仲良くなった数日目のこと、ふと理由を聞かれて首を傾げながらも言葉は答えた。
《…今以上に力を身につけようと》
麗「梔子さん、蹴り技凄いやんね!」
《ありがとう》
麗(天使がおるわぁ……)
《麗日さんはどうしてここに?》
彼女は確か、体育祭では本戦トーナメントまで生き残り1回戦で爆豪と対戦していた。
結果は爆豪の勝利で終わったが倒れるまで彼に食らいつき爆発で瓦礫になったステージを浮かして彼目掛けて落とした技がとても印象的だったのを覚えている。
麗「私、ヒーローになったら災害救助で活躍できるヒーローになりたいんだ」
《災害救助……13号先生みたいに?》
麗「そう!まさに先生みたいなヒーローにはりたい!でも……やりたい事をすんならもっと視野を広くみないとって思って……」
「!」
麗「体育祭で爆豪君と戦って思ったんよ、やりたい方だけ向いてると見聞狭まる。強くなったらその分可能性が広がる!」
そう言って拳を握りしめる麗日のその瞳は真っ直ぐ、とても力強かった。
言葉はそんな彼女の姿から目が離せなかった。
なんて、輝いているんだろう……と。
(私は……ただお祖父様に……梔子家に言われるまま動いてるのに……)
麗「って言っても、こんな事考えたのはデクくんがキッカケだけど」
《デクくん?》
麗「ひゃわ!?く、口に出てた!?恥ずかしぃなもう〜〜〜!!」
「?」
デク、という名をどこかで聞いた事があったがそれよりもその名を発した彼女が頬に手をそえ、顔を真っ赤にして恥ずかしがる姿に不思議と胸が温かくなった。
(私は自分のこと……知らない事やわからない事がたくさんある………だから)
《麗日さん》
麗「は、はい!?」
《私、麗日さんは凄いヒーローになれると思う》
麗「へ?あ、ありがとう……?」
《麗日さんみたいなヒーローになれるように、私も頑張る》
麗「…………大丈夫」
《え?》
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るーるる(プロフ) - ppさん» pp様初めまして!コメントありがとうございます\(^o^)/ヒロアカは面白いですよ!あまりヒロアカキャラが出てきませんがヒロアカに興味をもってもらえて嬉しいです(^o^) (2021年10月18日 22時) (レス) id: b0a0d71504 (このIDを非表示/違反報告)
pp - 初めまして。この作品でヒロアカのこと知りました(時代遅れすぎる)。めっっっっっっっっっっっっちゃさいこうです! 続きも頑張ってください! (2021年10月18日 18時) (レス) @page48 id: f5d7639b7a (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - るーるるさん» 知ってるアニメは何ですか?怪談レストランは知ってます?後、一緒に合作しませんか? (2021年9月28日 22時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
るーるる(プロフ) - 星猫さん» 初めまして!コメント、高評価ありがとうございます!!これからも応援よろしくお願いします(*^^*) (2021年9月28日 22時) (レス) id: a237b45332 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして!とっても素敵ですね!高評価しました! (2021年9月28日 22時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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