異世界の魔法使い 2 (ページ8)

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第44話ページ8

ラ「このまま続ければお前達は銀の級硬貨(コイン)が手に配流かもしれないんだぞ！？ふざけてるのか！？」

「！！？」

マ「いや別にふざけてないけど」

ラ「じゃあなぜ……！！」

マッシュやシオンの行動が信じられず、マッシュにくってかかるランス。

すると

マ「んーまぁ、なんでも合理的に判断できるほど器用じゃないから僕」

ラ「！」

“でも私はお兄ちゃんのそういう不器用で優しいところ、大好きだよ”

ラ「……………………」

マ「それと、シオンちゃんも強いよ」

「え？」

ラ「？」

マ「確かに超がつくほどの人見知りで怖がりだけど………誰よりも優しくて怖い相手にも自分の気持ちを伝えられる強い女の子なんだ」

「っ……………(改めて言われると………恥ずかしい…………)」

まだ、抱えられている状態でマッシュにそう言われ思わず顔を赤く染めては俯くシオン。

対してランスはマッシュの言葉を聞いた後、彼女と彼を交互に見つめて無言になる。

ラ「………そうか…………悪かったな」

「え………」

ラ「………フッ、しらけた。オレは帰る。お前の言うとおりやめにしよう………が、これはオレが持ちかけた賭けだ。受け取れ」

ヒュッ！

パシッ！

「あ……銀の級硬貨(コイン)」

ランスはシオンからマッシュに視線を移すと、銀の級硬貨(コイン)を投げてはその場を後にする。

2人はそんな彼の背中を見つめていた。

マ「………………もしちゃんとやりあってたらどうなってたんだろう………」

「…………でも、優しい人だったね」

マ「うん………」

バッ！

フィ「怖かったよ〜！！」

ト「お前はやる奴だと信じてたぞオレは！！」

レ「マッシュく〜〜ん！！」

「あ、みんな………」

ト「時にそこの女子！あの魔法は一体なんだったんだ！？変わった魔法だな！！」

「え、あ………」

レ「シオンちゃん、さっき私達を助けてくれようとしてくれましたね！！ありがとうございます！すっごくかっこよかったですよ！！マッシュくんももちろんかっこよかったです！結婚しましょう！！」

マ「結構です」

「う…………」

フィ「うう〜！ありがとう！！2人とも本当にありがとう！！！」

(私……ほとんど、何もしてないけど………みんなが無事でよかった…………)

マ「とりあえず、一件落着ですな」

「そう、だね…………」

ワイワイがやがやと騒ぐ3人を見ながら2人はそう言うのだった。

とりあえずマッシュは