異世界の魔法使い 2 (ページ21)

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第57話ページ21

シ「そこでだ……オレから1つ、お前らにチャンスをやろう」

ド「………………チャンスだ……？」

突然、そう提案してきたシルバにドットは警戒したまま復唱するとシルバはまたニヤリと笑う。

シ「ああ……そうだ…………オレの魔法に5回耐えられりゃそいつにはもう関わらないでやる。もちろんこの学校のルール通り銀貨め1枚かけてやる、悪い話じゃないだろ？」

ド「…………………………」

シ「ん？どうした？やらないのか？」

？「…………！！無茶苦茶だわ！そんな条件！！」

ド「いいぜ、その話のった」

2人「「！」」

シルバの提案に女子生徒が反対するも、ドットはシルバに指をさしてすると言い切る。
そんな彼に女子生徒とマッシュは目を見開く。

ド「耐えきりゃいんだろ耐えきりゃあ！！(好機……！！オレは身体だきゃあガンジョーなんだぜ！)余裕だぜ、テメェのヘナチョコな魔法なんてよ！(見たとこ奴の魔法自体防御に特化してる………5回くらい余裕なはず……！)」

？「ダメよ！！大ケガじゃすまないわ！！」

ド「ダイジョーブっすよ、5回くらい」

女子生徒、ローレンが心配している声を聞き彼女に笑みを浮かべてそう答えるドット。

すると、シルバははあ？と呆れた顔をする。

シ「何いってる、お前だけじゃない。そこのキノコ頭もだ」

マ「…………………………」

ド「何いって………」

シ「あ、そうだぁ。せっかくの勝負に特別ルールだ。キノコ頭、紫色の髪の女と仲良いんだろ？オレが勝ったらあの女オレによこせ！」

マ「え？シオンちゃんのこと？」

ド「は！？こ、こいつとあの子は関係ねえだろうが！！」

シ「あ？テメェに決定権はねぇよ………」

まさかここにいないシオンの事まで巻き込んだ条件にドットは俯いて何かを考えていたがゆっくりと顔をあげて真剣な眼差しでシルバにこう言った。

ド「分かった………オレがコイツの分もあの子の分も受ける。それで文句ねーだろうが」

マ「！」

シ「ピュ〜〜〜うははーおもしれー10回耐えられるかなー？」

マ「トゲトゲくん…………」

ド「バカヤロー…………コイツぁオレがつっかかったもんだいだ。テメェでなんとかすらぁ………ここにいないあの子にまで被害を出すわけにはいかねえからな」

そう宣言するドットにマッシュは彼をじっと見つめてそれ以上は何も言わなかった。
すると、シルバは杖をスッとかまえだす。

シ「さっそくいくぞー！アイアンフィスト！」

ドッ！！

ド「ゴホッ！(…！)」