異世界の魔法使い 2 (ページ20)

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第56話ページ20

足元に2人をくっつけてランスがそんな事を考えていると、シオンがオロオロしながら口を開く。

「ら、ランスくん……私、マッシュくんが心配だからちょっと見てくるね」

ラ「は？何を言ってるんだ？そんな事をしたら危ない……」

「うん、でもほっておけないから……ちょっと、ちょっとだけ周りを見てきてすぐ戻ってくる」

タッタッタ！

ラ「おい！シオン！……………」

フ「シオンちゃん危ないよ！…………行っちゃった…………」

レ「シオンちゃん……普段はあんなに怖がりなのにいざって時は何て心強いんでしょう………カッコいいです！！」

ラ「言ってる場合じゃないだろ………(さっきマッシュに攻撃していたあの男、シオンに手を出そうとしていた………もしかしてシオンは何かに狙われている？)」

タッタッタ！

「はあ……はあ………マッシュくん、どこに行ったんだろ………大丈夫かな………？」

ドガァアアアア！！！

「！」

ランス達から離れてシオンはマッシュを探していると、かなり近い場所で大きな爆発音が鳴り響き思わずその音のする方を向くともくもくと黒い煙が見えた。

「もしかして……あそこに……？」

タッタッタ！

その頃、爆発音の辺りでは……

ド「ケッ大したことねぇ………！」

？「てめぇ程度の魔力じゃオレの魔法は突破できねぇ…………なあ！！」

ドッ！！

ドットは目の前にいる、最初にマッシュに絡んできた留年したシルバ・アイアンの攻撃を受けて血を吐いていた。

離れた場所にはシュークリームを片手に立ち尽くすマッシュとドットとシルバを見て困惑する1人の女子生徒が立っている。

すると、シルバの魔法で飛び散った石が勢いよく飛びマッシュの持つシュークリームに直撃するとシュークリームはベチョといって地面に落ちた。

シ「オイオイオイ！！！どうしたあ！？さっきまでのイセイはよォ！！殺してやるんだろ！？頑張ってくれよもっとヨォ！！まぁ無理もねえか！！バカでも分かる！この実力差を知っちまったらヨオ！アハハハハハ………！！」

マ「…………………お？」

ド(どうなってやがる！？魔力の差がありすぎるぞ………キノコ頭は役に立たなさそうすぎるし考えろ考えろオレ……どうやったらあの子を救えるんだ)

シ「おいおいこれたぅ終わりかぁ？面白くねぇなぁ。このままじゃ面白くねぇって言ってんだ、このカスが」

シルバは険しい顔つきをしながらドットにそう言って吐き捨てた。

すると