異世界の魔法使い 2 (ページ13)

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第49話ページ13

恐らく今の状況には全く関係ない単語が出てきて、シオンは首を傾げた。
すると、マッシュはフィンに手を伸ばす。

マ「杖かしてみて」

フ「あ、うん………」

スッ……

マン「アアアアアアアアア！！！」

マ「クワイエントス」

クワッ！！

マン「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！」

「！！？」

ビクビクビク！！

フ(なんか……悪化してない？瞳孔開いてるし………)

「う………うぅ………こわぃ……」

ポンポン

ラ「大丈夫だ、シオン。俺がついてるからな」

フ(安定のランスくんとシオンちゃんだ………)

ラ「おい、フィン。もっと魔力を一点に集中させろ」

フ「あっハイ(急に？)」

怖がるシオンの頭を優しく撫でていたランスを眺めていたフィンだったが、急に自分を方を向きそう指示してきたランスに心の中でつっこみつつ、杖を構えた。

ラ「そっとなでるようなイメージで魔力を放出しろ。ゆっくりだ、そう」

ポワッ

マ「…………アアア………ZZZ」

フ「！！できた！！できたよランスくんやったあああ！」

ラ「お前みたいな劣等生でもできて当然だ、それくらい」

フ「あっありがとう(………ランスくんて……メチャクチャ面倒見いいんじゃ………)」

「フィンくん、すごい」

パチパチ

フ「えへへ、ランスくんのお陰だよ」

ラ「別に大した事はしていない、さあ次はシオンの番だ。やってみろ」

「う、うん………」

スッ……

「“クワイエントス”」

ポワッ

マ「………ZZZZZZ」

「！」

フ「やったねシオンちゃん、成功したよ！」

ラ「さすがシオンだな」

「ふう…よかった………2人とも、ありがとう」

フ「僕の時も褒めてくれたからおあいこだよ(あれ……………そういえばマッシュくんは…………)」

ランスとフィンに見守られながらシオンもマンドラゴラに魔法をかけると、静かに眠り素直に成功した事に喜んだ。

そんな彼女をフィンは温かく見守った後に、いつの間にか静かになったマッシュが気になって後ろを振り向くと………

マン「アアアアアアアアアアアアアアア！！！」

フ(メチャクチャ凶暴化しとる………！！)

(ひ、ひい！！？)

なぜか机の上に乗っていたサイズのマンドラゴラが天井につくまでの大きさになっていって、大声で発狂している。

フィンとシオンは心の中で色々と思っているとマンドラゴラはマッシュに襲いかかる。

マン「ウガアァアア！！」