異世界の魔法使い 2 (ページ11)

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第47話ページ11

フ「課題をもう………」

ラ「当たり前だ、お前らとは意識が違う。シオンはその課題をしに厨房に向かう所で会ったんだ。な？」

「…………………………」

………コクリ

フ「そ、そう……(さすが学年トップクラスの成績を誇るランスくんだ………非の打ち所が無いな……シオンちゃんにはめっちゃ怖がられてるけど)」

ランスの威厳のある姿と彼に手を掴まれてぷるぷると震えるシオンを見て、フィンは色々思うことはあったがとりあえず尊敬する事にした。

そこで、フィンがなんだか居心地の悪い視線を受けチラッと後ろを振り向くとマッシュが拗ねた表情をしているように見える。

マ「むー………」

フ「マッシュくん？」

マ「……ねえ、なんで手握ってるの？」

「え？」

ラ「俺が長男だからだ」

「え？え？」

フ(うん、シオンちゃんの反応が正しい)

シオンの手を掴むランスを見てマッシュが微妙に不貞腐れた顔をしながら問うとランスは何当たり前なことを言ってるんだ、と言わんばかりの顔で返事をしたため間にいるシオンは困惑しながら2人を交互に見る。

それを遠目で見ていたフィンも彼女と同じ気持ちになった。

マ「シオンちゃんは僕が守るから大丈夫だよ」

フ「何からまもるの!？」

ラ「………お前が何を考えているのか知らないがさっきも言っただろ、オレはシオンと課題をするだけだ」

マ「僕だって課題できるよ」

フ「え？」

ラ「5-2は？」

マ「28」

「え？」

ラ「……………………」

マ「……………………」

フ(な……なんなんだこの空気は！！？)

互いを見つめたまま重たい空気になった事にフィンはとりあえず困惑した。
すると、ランスが呆れながら口を開く。

ラ「お前らみたいなのがいると寮のイメージを下げかねん。恥を知れ」

マ「えい」

パカッ！

パァアア！！

ラ「ぐわぁっ！！」

ドガッ！！

フ「なんか自分で後ろに飛んだけど！！」

「ひっ！」

ガバッ！

フ「！！？」

ランスが言い終わった瞬間、マッシュは彼の胸元にある例の妹が写ったペンダントを開いて彼に見せるとランスは勢いよく後ろに飛んで壁にめり込んだ。

それを目の当たりにしたシオンは涙を目にためて驚愕するフィンに抱きつく。

ラ(と………尊いの飛び出し注意だぜそれは……やんごとなし)

ドサッ！

マ「よし……ん？」

「……………」

ガタガタガタガタガタガタ！！

フ「あわわわわわわわわ！！！」

マッシュが2人の方を向くと