星203 ページ17
フ「なんつーか、ウザい」
カ「え、ウザ……？」
「もう！カリムはウザくないの！バカみたいにお人好しすぎるだけなの！」
カ「ば、バカ！？」
ジェ「そうですねぇ。もし僕があんな裏切り方をされたら……持ちうる語彙の限りに罵って精神的に追い詰め、縛って海に沈めますよ。それを自分のせいだなんて、いいヤツを通り越してちょっと気持ち悪いです」
カ「気持ち悪……いや、でも。ジャミルは絶対にオレを裏切ったりはしないはず……」
皆に散々言われ、驚きのあまり涙を引っ込めたカリムだがそれでもジャミルを庇おうとする彼にフロイドは続ける。
フ「いや、めっちゃ裏切ってるじゃん。しかもラッコちゃんに罪を擦りつけて追い出そうとしてたとか、マジでサイテーじゃん」
ジェ「卑劣さのレベルで言えば、アズールと比べても見劣りしません。自信を持って『裏切り者！』と罵っていいと思いますよ」
ア「カリムさんの他人を信じ切った良い子ちゃん発言は僕やジャミルさんのようにひねくれた……いえ、計算で生きている人種からすれば、チクチクと嫌味を言われている気にすらなります。小さい頃からずっとそうやってジャミルさんを追い詰めてきたんですね、あなた」
最後の一撃と言わんばかりにアズールがカリムに言うと、彼はショックを受けて地に伏せる。
すると、アズールはカリムに近づき優しく肩に触れた。
ア「ですが、あなたはなにも悪くありません。あなたは生まれながらに人の上に立つ身分であり……両親や身の回りの人間から一身に愛情を受け、素直にまっすぐ育った。それゆえに、無自覚に傲慢である……というだけですから」
ジェ「カリムさんの場合、往来天真爛漫な性分でらっしゃる気もしますが」
「でも………そこが、カリムの悪い所で良い所なんだよ」
カ「ステラ………」
ニコッとほほえみながら言うステラにカリムは顔をあげて、しばらく考えた後こういった。
カ「……そうか。ジャミルは、悪いヤツ……なのか」
ユ「そう、です………それもとびきりめちゃくちゃ悪い人でしたね……」
カ「それなら、早く帰らなくちゃ。アイツを殴って、『裏切者！』って言ってやらないと」
グ「1発じゃ足らねぇんだゾ！さらにオアシスまで10往復行進させてやるんだゾ！」
「ジャミルにそんな事させないで！」
グ「うるせー！オメーはジャミルのなんなんだゾ！！」
「ステラはジャミルの友達だもん！！」
グ「はあ！？意味わかんね！！」
ユ「落ち着きなよ」
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みょみょ(プロフ) - やっべー..続き気になりすぎてやばいです！これからも頑張ってくださいいい！ (9月4日 23時) (
レス) @page8 id: e964d8a7a2 (このIDを非表示/違反報告)
そんな事よりポメラニアンって煮詰める派?焼く派?ちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！めっちゃ面白くて最高な作品です！！！これからも頑張ってください！！続き楽しみにしてます（＾ω＾） (8月30日 22時) (レス) @page7 id: 3731ee6677 (このIDを非表示/違反報告)
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