歪みの国の少年少女３

真紅の暴君 56 ページ8

ク「ふむ、ではローズハートくんに決闘を申し込んで君が寮長になっちゃえばいいんじゃないですか？」

全員「えええええええええ〜〜〜〜！！！」

「ピィーーーーーー！！！」

ク「こらっ！声が大きい！あとホイッスル吹かない！！」

エ「学園長が変なこと言うからだろ！」

ク「変でもなんでもありませんよ、ローズハートくんだってそうやって寮長の座を手に入れたんですから」

デュ「そういえば、ナイトレイブンカレッジはどうやって寮長を決めているんですか？」

グ「たしかリドルは入学して1週間で寮長になったって言ってたんだゾ」

「賄賂？」

ク「賄賂とか言うんじゃありません！前寮長に指名されたり、現寮長に決闘で勝利したりなど他にもいくつか方法はあります。決闘というのはシンプルな方法の1つですね」

エ「でも、魔法による私闘は禁止なんじゃ？」

ク「私闘はね、正式な手順を踏み学園長立ち会いのもと行なわれる決闘なら話は別です」

「じゃあ、正式な手順を踏んで決闘で勝てれば学園長になれるという事ですか。頑張ります」

ク「許可しませんからね」

ト「たしか決闘の相手に事前にハンデをかすことは禁じられているから、リドルに謝ることなく首輪を外してもらうこともできるな。いやでも……」

ク「寮長に挑む権利は入学した瞬間から全生徒に与えられていますよ、どうしますか？トラッポラくん、ローズハートくんに挑みますか？」

「挑みます」

エ「待てコラ」

ク「君はいつからトラッポラくんになったんです？」

エ「おっし、ならいっちょやってやろうじゃん」

デュ「なら僕も」

グ「オレ様もだゾ！」

ク「グリムくん、残念ながら別の寮生は挑むことは出来ないんですよ」

グ「ふなっ！？じゃあオレ様の首輪は誰が外してくれるんだゾ！？」

「いっそのこと割ってみるか？」

グググ！！

グ「いたたたた！！？離せ！痛いんだゾ！！」

ク「乱暴はいけませんよー」

「思ったより硬いなコレ」

エ「オレが寮長になれればリドルに命令して外してやるよ♪」

グ「くそーオレ様の実力を示すチャンスだったのに………」

段々話が盛り上がっていく光景をトレイは見ていたがハッと我にかえり慌てて間に入る。

ト「お前たち本気か？デュースまでそんなこと言い出すとは思わなかったぞ」

デュ「そうですか？男なら、１度はテッペンとってみたいじゃないっすか。挑むなら断然チー厶のカシラっすよ」

エ「出た、悪語録」

「今どきカシラってないな」

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