真紅の暴君 77 ページ29
リ「……なんてね、もう薔薇の木の1本や2本で罰したりしないさ」
怒ったような表情から朗らかな笑顔になったリドルに皆は安堵の息をもらす。
ケ「ほ、ほんとー!?リドルくん寛大!」
「リドル寮長バンザーイ」
リ「突然なんなんだい……話を戻すけど、みんなで塗れば早いだろうしね」
エ「って塗るのは変わんねーのかよ!」
ト「まあまあ、それでも本当に……うん、変わったなリドル」
グ「もう1秒も我慢できねえんだゾ!さっさとバラでもなんでも塗ってパーティだ!」
リ「それじゃみんな、準備はいい?」
「ふーん(はーい)」もぐもぐ
エ「食うなよ!!」
という事でバラ塗りが始まり、A以外の皆は魔法で白いバラを赤く塗っていく。
その中でも寮長であるリドルは完璧に全てのバラを赤く塗り上げていった。
デュ「やはり寮長は格が違う」
エ「くっ……さすがにあんな風にはできねえ」
グ「お、オレ様だってもうちょいしたらあれ以上に魔法を使えるようになるんだゾ!」
リ「キミたち、無駄なおしゃべりをしていないで手を動かす!パーティの時間をこれ以上は減らせ……!?」
話す1年生達を注意し、Aの方を向いたリドルは目を丸くする。
なぜならAが左右両手に5本ずつハケを持って完璧に色塗りを仕上げていたからだ。
シュバ!シュバ!
シュバババ!!
リ「すごい……魔法も劣らない作業の速さと完璧さ……本当に彼女は何者なんだい?」
ト「これで魔法を扱えたら勝ち目なしだな」
ケ(ハケが5本に!?進化してる!!)
そんな事があったりもしたが無事に作業は終わり、パーティは再開された。
ケーキやお茶を用意し始まってしばらくしてからエースがそうだ、と思い出すとリドルの方を向く。
エ「で、寮長の詫びタルトは結局どうなったの?」
リ「ち、ちゃんと作ってきてるよ。これ、この苺タルトはボクが作った」
エースに言われ、リドルは戸惑いながらテーブルに並べられているケーキの1つを指さす。
少し不格好な苺タルトを見てトレイは嬉しそうに口を開いた。
ト「うんうん、形は少し不格好だけど苺の艶を出すナパージュを塗るひと手間もかけてるし初めてにしては上出来じゃないか」
エ「はい、すかさず甘やかし入りました〜」
「自分が甘やかされなかったからと拗ねて茶々を入れるなエース・甘えん坊ッポラ」
エ「拗ねてねえし名前ネタもはや適当だろ!!さて、こんなヤツほっといて実食実食」
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るーるる(プロフ) - 絵さん» 絵さんこんにちは!確かに名前間違ってましたね(;´д`)ご指摘ありがとうございます!! (2021年11月7日 17時) (レス) id: a237b45332 (このIDを非表示/違反報告)
絵 - 真紅の暴君56のクロウリーのセリフでグリムくんがグリルくんになっていると思います (2021年11月6日 20時) (レス) @page8 id: a4d316c6c5 (このIDを非表示/違反報告)
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