真紅の暴君 74 ページ26
Aの膝の上で泣き叫ぶリドルを見て、トレイは彼の視線に合わせるようにしゃがむと申し訳なさそうな顔で口を開いた。
ト「俺も悪かった、お前が苦しんでるの知ってたのにずっと見ない振りをしてた」
リ「うっうっ、うう……」
ト「だから、今日は言うよ。リドル、お前のやり方は間違っていた。だからみんなにちゃんと謝るんだ」
リ「………うっ、ぐす……ごめんなさい……ごめんなさい……っ!」
「お、これ触覚みたいな髪」
ケ「空気!空気読んで!」
トレイの言葉が響いたのかリドルは泣きながら必死に謝罪の言葉を口にする。
そんなリドルを放置し、Aがリドルの前髪(?)部分をいじりケイトが彼女に呼びかけてるのを横目にエースは何かを決意した眼差しをしてリドルに近づいた。
エ「オレ、寮長が今までの行動を謝ってくれたら言おうと思ってたことがあんスけど………」
穏やかな口調で言い切るとエースはそこで一旦口を閉じ深呼吸をしたかと思えば目つきを鋭くさせてこう叫ぶ。
エ「ゴメンの1言で済むわけねーだろ!絶ッッ対許してやらねーーー!!!!」
ケ「え〜っ!?この空気それ言う!?今年の1年どうなってんの!!?」
エ「ったりめーだ!こっちは散々コケにされたわけだし?せっかく苦労して作ってた手作りマロンタルトを捨てられたわけだし?涙ながらに謝られたくらいじゃ許せねーなあ」
グ「コイツオレ様より根に持つタイプなんだゾ」
「根ちっこい奴め」
リ「そんな…じゃあ、どうすれば………」
エ「………オレ、しばらくは誕生日じゃないんだよね」
デュ「は?お前何を言って……」
「誕生日、祝われたいのか?」
エ「ちげえよ!……だから『なんでもない日』のパーティのリベンジを要求する。オレたち、結局パーティに参加できてねーし、そんで今度はお前がタルトを作って持って来いよ。あっトレイ先輩に手伝ってもらうのはナシだから!自分で苦労しろ!……そしたら、許してやらないことも、ない」
「自分は手伝ってもらったくせにな、偉そうに。エース・エラッポラだ」
エ「外野は黙ってろ、いい加減変な名前つけんな!いい?わかった?」
リ「………うん、わかった」
ク「うんうん、歩み寄りは美しきかな、これで1件落着ですね」
「あ、学園長先生いたんですね。そのまま逃げたと思ってた」
ク「え?」
「え?」
いつの間にかいたらしい、クロウリーを見てAがそう言っているとケイトがため息をつきながら立ち上がる。
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るーるる(プロフ) - 絵さん» 絵さんこんにちは!確かに名前間違ってましたね(;´д`)ご指摘ありがとうございます!! (2021年11月7日 17時) (レス) id: a237b45332 (このIDを非表示/違反報告)
絵 - 真紅の暴君56のクロウリーのセリフでグリムくんがグリルくんになっていると思います (2021年11月6日 20時) (レス) @page8 id: a4d316c6c5 (このIDを非表示/違反報告)
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