美貌の圧制者 221 ページ42
ミ「やだ！シェルピィ先輩！ティミー先輩！大丈夫！？」
ティ「うっうっう……恥ずかしくて怖かったぁ！！」
シェ「だ、だい、大丈夫…………ガクッ」
グ「シェルピィー！？しっかりしろぉ！！」
ト「ねーねーミウちゃん」
ミ「なんですか、トービー先輩？」
ト「あの子に会わなくていいの？」
ティミーとシェルピィを見ていたミウにトービーは話しかけ、Aを指差す。
すると、ミウはニッコリ笑って返事をした。
ミ「大丈夫です〜♪そのうち、また会えると思うので！それに……」
ボソッ
ミ「何も知らない方が幸せって時もあるからな」
ト「何か言ったぁ？」
ミ「な〜んにも♪」
トービーに問われ、笑顔で答えた後ミウは素に戻りボソッと呟いた。
トービーが近くにいた事を思い出し、再び笑顔で答えると嬉しそうに手を握ってその場を後にするのだった。
ーコロシアム 観客席ー
ク「また…………また負けた……………！今度こそ“あちら側”に勝てると思ったのに！一体なにが足りなかったというか……」
観客席の最上階、自身の生徒を1人静かに見ようと来ていたクロウリーは大会の結果に酷く悔しそうにしていた。
一見、NRCドライヴの話をしているように聞こえるが………
すると、わかりやすく落ち込むクロウリーに近づく1つの影が。
？「おひさしぶりですな、クロウリー殿」
ク「貴方は……ロイヤルソードアカデミーの学園長、アンブローズ63世！」
近づく影、その正体はクロウリーが言うようにロイヤルソードアカデミーの学園長であるアンブローズ。
彼は穏やかな笑顔をクロウリーに向けてこう言った。
ア「ほっほっ。切磋琢磨する若者の姿は、実に美しいものですなぁ。今回も、我がロイヤルソードアカデミーが勝利をいただいてしまいました」
ク「……ええ、そのようですね。まあ、たったの1票差でしたが！もはや誤差でしょう、誤差！」
ア「とはいえ勝負は、勝負です。勝ったのはウ・チ！おっほっほっ！」
ク「ぐ、ぐぬぬ〜〜〜〜っ！次は絶対に勝ってみせます！！」
ア「これは今年5月の学園対抗マジフト大会が楽しみですなぁ！なにせ、記念すべきロイヤルソードの100勝目になるかもしれませんから……それはそうと、クロウリー殿。貴方も学校で保護していたのですね、魔法が使えない元
ク「…………」
アンブローズの問にクロウリーは神妙な顔つきで口を閉じる。
そんな彼の顔を見ずに、アンブローズは話を続けた。
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