歪みの国の少年少女 15 (ページ33)

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美貌の圧制者 212 ページ33

司『…どのチームも非常にハイレベルなパフォーマンスでしたが、どうぞ『一番輝いていた』と思うチームにご投票ください！では入場の際お配りしたＱＲコードより、スマホで投票をお願いします！』

「……………………………」

司『こちらのリアルタイム投票集計ツールは、積極的な学生支援活動を行う『オリンポス社』よりご提供いただきました』

スマホの画面に映し出された表示を見ながら司会者の説明を聞く。
Aはうんうん、と頷きながらスマホを操作した。

ボキィ！

グ「ふな！？」

エ「ちょ、今の音なに！？」

司『あと30秒で投票を締め切ります…………10,9,8,7,……3,2,1…………』

カンカンカンカン！！

司『現在集計しております…………こ、これは…………こんなことがあっていいんでしょうか！？』

「もったいぶってんじゃねえぞ」

デュ「お前はなんでキレてるんだ？」

司『なんと、第1位と第2位の票数が、たったの1票差です！！！』

グ「い、1票差だとォ～～～～！？たった1票差で優勝を逃したら、悔しくて爆発しちまいそうなんだゾ！」

「こんな時のために花火用意したぜ」

エ「なんで用意してんだよ！かせ！！没収だ！！」

「触んな爆発頭！！」

エ「誰が爆発頭だこの野郎！！」

ヴィ「ゴホン！！」

ゴン！
ゴン！

「…………………………」

エ「………………………」

司『全国から集まった、実力ある学生たち。その歌声は、ダンスは、どんな宝石にも負けない輝きを放っていました。全てのチームに優勝のトロフィーを進呈したいところですが、涙を飲んで発表させていただきます。『ボーカル＆ダンスチャンピオンシップ』、世界一の栄冠を手にする、優勝校は…………』

ドルルルルルルルル…………
バン！！

司『ロイヤルソードアカデミーです！』

わあああああああ！！！

司『会場中を温かい空気で包み込んだ『みんなでヤッホー』。見る者を一瞬にしておとぎの国へ誘う、彼らだからこそ表現できたピースフルなパフォーマンスでした！そして第2位は、ナイトレイブンカレッジ！1票差で惜しくも優勝を逃しましたが、高い歌唱力と技術力で圧巻のステージを見せてくれました』

大喝采が鳴り響き、優勝したロイヤルソードアカデミーの生徒達に賞賛の言葉が送られていた。
当の本人達もポカンとした表情をしている。

当然、NRCドライヴのメンバーもポカンとしている。

グ「ふなぁ～～～！！？？オレ様のツナ缶富豪の夢があ～～～っ！！」

「……………………」