美貌の圧制者 207 ページ26
リリ「おお！Aではないか！お主、なぜここにいるんじゃ？NRCドライヴのマネージャーじゃろ？」
「僕はいっぱい頑張ったのでお休みしてます」
リリ「マネージャーってそんな簡単に休めるものなのか？」
マ「…………マネージャーとは一体何をするんだ？」
「歌ってる人達の掃除をしたり嘆いている人達を励ましたり海行ったり絡んできた輩を追いかけたり鬼教官に叱られたり文化祭回ったり」
リリ「それ、マネージャーじゃなくてお主の経験談じゃろ。しかもマネージャーとは全く関係ない事ばっかしとるじゃないか」
「えへん」
マ「なぜそこで胸を張る？」
マレウスのもっともな言葉に特に返す事もなく、マレウスとリリアの間の席に座る。
2人も特に気にしない様子で座り直したが…………
リリ「いやいや、なんかさも当然のように座っとるがなぜここにいるか言わんか！普通に座るからビックリしたわ」
「細かい事はいいから残りのパフォーマンス見ましょ」
マ「僕には今の状況がよくわかっていないがお前がここにいるのはあまりよくないんじゃないか」
「お前がマネージャーの何を知ってんだ、余計な事言うんじゃないよ」
リリ「それ特大ブーメランというやつじゃ」
タッタッタッタ！
セ「若様ー！リリア様ー！！大変お待たせしました！今飲み物を……………ああああああ！！！いつぞやの小娘！！？貴様なぜここにいる！！？」
シ「どうしたセベク、いつにもなく大声を出して………ん？お前は確かオンボロ寮の監督生……」
マレウスとリリアとそんな会話をしていると、飲み物を運んできたセベクが戻ってきてAを見るなり大声で発狂する。
その後にシルバーも戻ってきてセベクとAを交互に見ながら冷静にそう言った。
マ「セベク、驚くのも無理ないが周りの人間が驚いてしまう」
セ「も、申し訳ありません！！しかし若様！この女に近づいてはいけません！！若様に何をするか………！！」
シ「セベク」
セ「なんだシルバー！僕は今若様と話をしているのだ！！邪魔をするな！！」
シ「あの監督生、いなくなっている」
セ「は！？」
クルッ！
Aを見るなり発狂しだしたセベクは必死にマレウスに近づくなと説得するも、終始冷静なシルバーのその言葉に慌ててAの座っていた場所を見る。
すると、先程までマレウスとリリアの間にある席に座っていたはずのAの姿がなく代わりに食べていたばぶーる、改めたこ焼きのゴミが置いてあった。
セ「あ……ああ…」
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