美貌の圧制者 204 ページ23
フ「ベタちゃん先輩たち、かっけぇじゃん。オレも踊りたくなってきたぁ」
リドル達から離れた席に座っていたアズールとリーチ兄弟の3人組。
NRCドライヴのパフォーマンスを見てはしゃぐアズールとフロイドを見てジェイドが口を開く。
ジェ「そういえば、フロイド。あなたは歌も踊りも好きなのに、何故『ＶＤＣ』のオーディションを受けなかったんです？」
ア「そうですよ。もしお前がメンバーに受かっていれば、僕がマネジメントに口を挟めたというのに」
フ「だってあん時は気分じゃなかったんだもん。でもカニちゃんとウミヘビくんが楽しそうだったから来年はオレもオーディション受けてみよっかなぁ」
ジェ「ふふ、楽しみですね。まぁ、来年にはまた気が変わっているかもしれませんが」
「はふ、はふ、はふ。ちーす」
ア「………………」
アズール達がNRCドライヴのパフォーマンスを見た後、嬉しそうにリーチ兄弟達と話していると熱い何かを食べながら普通に話しかけてくるAにアズールは眉をしっかり寄せて全力で嫌な顔をした。
対してリーチ兄弟は不思議そうに彼女を見つめている。
フ「青エビちゃん何か食べてるし〜なに食べてんの？」
「ばぶーるです」
ジェ「なるほど、ばぶーるですか」
フ「何それ？アズールの親戚？」
ア「目の前で親戚を食べられるのも嫌ですが、そうじゃないだろ。たこ焼きに僕の名前をいじった名前をつけないでください。訴えますよ」
「まあまあそう照れずに」
ア「全く照れてないんですよこれが」
目の前でたこ焼きを貪るAに怒りを顕にするアズールが詰め寄るが彼女には全く効果がなかった。
ジェ「Aさんが相変わらずで何よりです」
フ「いいな〜そのたこ焼きどこで売ってた？オレも買いたい」
「そこら辺の店で買いました、ごくごく」
ア「…ちょっと待て。何飲んでるんです？」
「会場の入り口にドリンクサーバーがあったんで貰いました」
ジェ「そう言えば……フロイド、この時間はドリンクの移動販売のシフトに入っていたはずでは？ドリンクサーバー、背負っていませんよね」
フ「ん〜？売るの飽きたから、『ご自由にドーゾ』って紙貼って、会場の入り口に置いてきちゃった」
ア「なんだって！？お前、なにをしているんだ！すぐに取って来い！現にこうして勝手に飲んでるヤツがいるじゃないか！！」
フ「えーやぁだ。気分じゃねーからフロイド商店は今日はもう閉店〜」
ジェ「おや、閉店しちゃいましたか」
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