美貌の圧制者 194 ページ13
デュ「ボコボコにされて、やっと感覚がつかめたっつーか」
カ「あっはっは！ほらな、やっぱお前は難しく考えちゃダメなんだよ。つまり、それがお前の
カリムがデュースの話を聞いて笑いながらそう言うと、彼はある事に気づいた。
デュ「
ベリッ
「ユニーク…ユウモアにあふれ出ていいと思うよ」
エ「何の話をしてんだよ」
デュ「ええっ！？僕、呪文唱えてたか！？必死過ぎて覚えてねえ！あとで教えてくれ、A！」
「確かイッツ・ア・ディールとか叫んでたぞ」
デュ「そうなのか！！ありがとう！！」
エペ「いや、言ってないよ」
エ「しかもそれ別の人のユニーク魔法だし！」
ル「マーベラス！素晴らしいよ。見事に殻を破った姿を見せてくれたね、ムシュー・スペード。ごらん。ヴィルもキミの渾身の一撃をお見舞いされてもう全身メロメロさ」
ヴィ「全身ボロボロの間違いでしょう。でも……確かに。アンタからの最後の一撃、ガツンと効いたわ。やるじゃない、デュース」
デュ「……………はいっ！！」
ヴィルを担ぎながらデュースを讃えるルークにヴィルは呆れた顔をしつつ彼を褒めるとデュースは嬉しそうに返事をする。
ジ「というか、一度も成功したことがなかったのにあんな自信満々に『お前ら伏せろ』なんて言ったのか？発動したから良かったものの、不発だったらどうする気だったんだ」
カ「まあまあ！成功したんだからいいじゃねーか！」
ジ「……まったく、いきあたりばったりなヤツの考えは理解できない」
エ「デュ、デュースがオレより先にユニーク魔法を覚えるなんて……マジかよ〜……？」
グ「オレ様、絶対にデュースにだけは先を越されないと思ってたんだゾ」
エペ「ふふっ。僕たちも頑張らないと、かな！」
「僕も頑張ってユニーク魔法使えるようになりたい」
エペ「え！？魔法使えないのに……？」
「頑張ったら何でもできる」
エペ「精神論！？」
ジ「さて……あとはこの崩壊したステージをどうするかだな。幸いにも、ヴィル先輩がコロシアムに充満させていた毒霧によって、この騒ぎの目撃者は俺たち以外に誰もいない。ヴィル先輩のユニーク魔法が継続効果の長いタイプで逆に助かった。バレないうちに会場を修復し、呪いを解いて外に出たいところだが…………俺たちの残りの魔力ではすべてを元通りにするのは不可能だろう」
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