episode.383 ページ44
グ「全然起きないんだゾ、叩くんだゾ」
ユ「そんな事できないよ!」
デュ「お前達、もう少し静かに…………」
「ん……………」
パチッ
エ「あ、起きたじゃん」
「?」
ふわぁ………
《私……寝てたみたい………》
ユ「うん、結構ぐっすりだったよ」
グ「オーディションも終わった事だしさっさと帰るんだゾ!!」
コクリ
ユウとグリムの言葉に頷くと、言葉はソファから立ち上がり背伸びをする。
かなり深く眠っていたのだろう、どことなく体に違和感を感じた。
(でも夢を見ていたんならあまり寝れてないのかも………)
ユ「コトハちゃん?」
エ「なに?まだ寝ぼけてる?」
ふるふる
《ううん、なんでもないよ》
グ「だったら早く帰るんだゾ!腹減った!!」
コクン
デュ「コトハ!」
「!」
グリムに急かされ、前を歩くユウ達の後をついていこうとしたその時彼女の後ろにいたデュースに名前を呼ばれて後ろを振り向く。
振り向くと、神妙な顔をして立ち尽くすデュースと目があった。
《デュースくん?どうしたの?》
デュ「あの…………」
「?」
デュ「………いや、なんでもない。急に呼び止めてごめん」
《うん?そう………全然気にしてないよ、早く帰ろう》
デュ「ああ………」
なんでもないと言い切るデュースを不思議に思いながら、帰ろうと促す言葉。
そんな彼女の背中を見つめていたデュースは険しい表情になる。
デュ「…………なんで、モヤモヤしてるんだ……僕は…………」
オーディションから翌日、言葉達は通路を歩きながら仲良く話していた。
エ「はぁ、魔法史で居眠りしてたらトレインに見つかって、宿題増やされた〜」
グ「アイツ、宿題を上乗せするために、オレ様たちを眠らせる魔法を使ってるに違いねぇんだゾ」
デュ「僕は眠らないように手首に輪ゴムをつけてるぞ。眠くなったら引っ張って弾く」
ユ「え………痛くない?」
デュ「……なんでそんなひいた顔をしてるんだ?」
エ「そこまでするかぁ?あ、ところでさぁ。確か今日って……『ボーカル&ダンスチャンピオンシップ』のオーディション結果発表日じゃなかったけ?」
《もう結果発表か………みんな受かってるといいね》
そんな話をしながら言葉は数日前にオーディションがあった事を思い出し、そういう。
グ「もうすぐ昼休みだってのに、知らせが来ねぇんだゾ」
デュ「現段階で特になにもないなら落選したんじゃないのか?」
《そうかもしれないね》
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本気と描いてマジと読む - レオナが女じゃなくてちゃんと女性って呼ぶの育ちの良さ感じる (3月16日 22時) (レス) @page34 id: 653187292b (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 最初から最新話まで全部読んでとても面白いです特にジェイドとの掛け合いが好きで早く自分の気持ちに気づいて欲しいです、今後ジェイドって出てくる事ってないのでしょうか?それとイベントなどのお話はでないのでしょうか?これからも更新頑張って下さい! (12月27日 14時) (レス) @page47 id: 03fc316121 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - 最初から最後まで読み切ってきました。所々(名前)になってないミスがあったり、誤字脱字等ございましたが、主人公との出会いの描写やヒロアカとの絡め方が大変興味深かったです。更新応援してます (5月14日 11時) (レス) @page10 id: 700750cf11 (このIDを非表示/違反報告)
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