episode.381 ページ42
そして、彼らの後をオーディション参加者達が次々と着いていく。
ユ「い、いよいよだね……」
グ「なにビビってるんだゾ、オレ様あんなに練習頑張ったんだ!絶対選ばれてやるんだゾ!!」
ダダダダダダ!!
ユ「あ、ちょ!グリム!!順番はちゃんと守って!!」
タッタッタッタ!!
エ「グリムのヤツ、超張り切ってるじゃん。んじゃあオレも選ばれに行きますか!」
《頑張ってね、エースくん》
エ「お〜」
タッタッタッ!
デュ「…………………」
「?」
《デュースくん?》
デュ「!………な、なんだ?」
《大丈夫?》
デュ「あ、ああ……なんとか…………よ、よし!いくぞ!!」
「……………………」
どう見ても緊張しすぎて体を震わせているデュースを見て言葉はじっと彼を見つめた後、ある事を思いついた。
「!」
クイクイ
デュ「ん?コトハ、なん………」
ギュウ!
デュ「!?」
《頑張ってね》
彼の服を掴んで小さく引っ張ると不思議に思ったデュースが、彼女の方を振り向くと言葉の小さな手がデュースの手を優しく握った。
突然の事に驚いたデュースだが、言葉はニッコリと微笑んでいる。
デュ「あ……わ………わわわわ!」
「?」
デュ「い、いいいって!行ってくる!!」
ダダダダダダダダダ!!!
(デュースくん、あんなに顔を赤くして凄く緊張してるんだなぁ。みんな頑張ってね)
慌ただしく去っていくデュースを見て不思議に思いながらも、言葉は心の中で皆を応援する。
すると
カ「お!コトハいたのか!みんなの応援か?」
《カリム先輩、ジャミル先輩も》
ジ「君も付き合いか?お互い大変だな」
ふるふる
《好きでしているので!》
ジ「っ………そ、そうか………(う……笑顔が眩しい……)」
カ「コトハはいい奴だなー!オレ達の応援も頼むぜ!!」
ジ「ああ、俺達(主に俺)の応援を頼む」
「??」
コクリ
ジ「じゃあ行ってくる」
カ「またなー!」
コク、コク
軽く2人に挨拶をし会場に向かう2人を見送る言葉。
みんな受かればいいな〜と思っていると
トンッ!
「!?」
エペ「あ、ご、ごめんなさ……」
「!」
(エペルくんだ)
背中に軽い衝撃を受け、弱々しい謝罪の声がしたので振り向くとエペルがいた。
エペ「君は……コトハサン?だったよね………ごめん、ね。ぶつかって………痛くない?」
ふるふる
エペ「ほっ………ちょっと緊張したって……周りが見えてなかったや……」
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本気と描いてマジと読む - レオナが女じゃなくてちゃんと女性って呼ぶの育ちの良さ感じる (3月16日 22時) (レス) @page34 id: 653187292b (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 最初から最新話まで全部読んでとても面白いです特にジェイドとの掛け合いが好きで早く自分の気持ちに気づいて欲しいです、今後ジェイドって出てくる事ってないのでしょうか?それとイベントなどのお話はでないのでしょうか?これからも更新頑張って下さい! (12月27日 14時) (レス) @page47 id: 03fc316121 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - 最初から最後まで読み切ってきました。所々(名前)になってないミスがあったり、誤字脱字等ございましたが、主人公との出会いの描写やヒロアカとの絡め方が大変興味深かったです。更新応援してます (5月14日 11時) (レス) @page10 id: 700750cf11 (このIDを非表示/違反報告)
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