episode.364 ページ25
カ「ジャミルのコーチなら間違いない」
ジ「なんでお前が返事をするんだ!ゴホン……まあ、誰かに教えるのは自分の復習にもなるしいいだろう。素人ならまずはアイソレーションからだな、足を肩幅に開いて………」
ユ(あ…何だかんだ教えてくれるんだ)
答えたのはジャミルではなくカリムだったが、彼は文句を言いつつ皆にダンスの基礎を教え始めた。
しばらくすると
ジ「デュース、もう少し肩の力を抜け。首と肩が一緒に動いていると全体がぎこちなく見えるぞ」
デュ「か、肩と首を別々に動かすなんてどうやって!?考えてるうちに音に置いていかれる……!」
ジ「ダンスは頭で理屈を考えても無駄だ、リズムに乗って身体で覚えるしかない」
〜♪
「!」
ユ「あ、チャイムが鳴った」
ジ「おっと、もう午後の授業が始まるな。ダンスの練習はここまでにしよう」
カ「ええ、もう?踊ってると時間があっという間だな〜」
デュ「はぁ、はぁ………バイパー先輩、アジーム先輩特訓あざっした!」
ペコリ
《ありがどうございました》
カ「はは!そんなに気にするなよ!」
ジ「なんでお前が答えるんだ?」
エ「さすがジャミル先輩、教え馴れてるっつーか、なんつーか………たった何十分かでデュースたちも少しは踊れるようになってきたじゃん」
デュースやグリムのダンスを思い出しながらエースが言うとジャミルはデュースの方を見ながら口を開く。
ジ「リズム感はともかく、運動神経は悪くない。練習を重ねれば問題なく踊れるようになるんじゃないか?」
デュ「押忍!アザッス!!」
ジ「グリムは上達したかどうかの判断に困るが…………キレはある、と、思う。たぶん」
《可愛かったよ》
グ「可愛いって言うんじゃねえんだゾ、かっこいいって言え!それにしても踊るのって結構楽しいんだゾ、明日はもっとキレキレのダンスを見せてやる!」
ジ「だが、踊りだけに夢中になっていると歌のほうがおろそかになる。どちらもバランス良くレッスンをしていかないとな」
デュ「そうだった、まだまだ課題が山積みだな」
ジャミルの話を聞き、デュースが腕を組んで唸っているとカリムが笑顔で口を開いた。
カ「なあ、お前たち。明日からも一緒に練習しないか?ジャミルは歌も上手いからさ、見てもらえよ」
ジャ「な!お前はまた勝手に…」
カ「いいじゃねーか、歌と踊りと宴は人数が多いほうが楽しいだろ?」
ユ「宴はともかく…確かにプロに教わった方がいいかもしれない」
コク、コク
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本気と描いてマジと読む - レオナが女じゃなくてちゃんと女性って呼ぶの育ちの良さ感じる (3月16日 22時) (レス) @page34 id: 653187292b (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 最初から最新話まで全部読んでとても面白いです特にジェイドとの掛け合いが好きで早く自分の気持ちに気づいて欲しいです、今後ジェイドって出てくる事ってないのでしょうか?それとイベントなどのお話はでないのでしょうか?これからも更新頑張って下さい! (12月27日 14時) (レス) @page47 id: 03fc316121 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - 最初から最後まで読み切ってきました。所々(名前)になってないミスがあったり、誤字脱字等ございましたが、主人公との出会いの描写やヒロアカとの絡め方が大変興味深かったです。更新応援してます (5月14日 11時) (レス) @page10 id: 700750cf11 (このIDを非表示/違反報告)
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