episode.363 ページ24
ジャ「それに別にギクシャクはしてない」
グリムの物言いにジャミルが呆れたような顔で突っ込んでいると、言葉は2人の前に出て頭を下げた。
《カリム先輩、ジャミル先輩こんにちは》
カ「お!コトハじゃないか!ホリデー以来だな!」
ペコッ
カ「あれから」
グイッ!
ジ「ホリデー後の体調はどうだ?風邪はひいてないか?」
コク、コク
カ「じ、ジャミル…?」
言葉に気づいたカリムを押しのけ、彼女の顔色を伺うジャミルに彼はあまり見たことがない彼の表情に目を丸くする。
対して言葉は異様に心配してくるジャミルに「先輩は心配性だな」と呑気に見つめていた。
《ホリデーの時はご迷惑をかけてすみません、熱が出た時看病をしてもらってありがどうございます》
ジ「そんな気にしないでくれ」
グ「そもそもオメーが無理した原因の1つはジャミル……」
ジ「ギロッ!」
グ「ひっ!?」
礼儀正しく頭を下げて謝罪と礼を言う言葉にジャミルは爽やかな笑顔で答える。
だが、彼が言い終わる前にグリムが余計な事を言い出したので彼はグリムを睨みつけた。
「?」
カ「そんな頭を下げないでくれよ、コトハ!元気になったお祝いに宴を開いてやるからまたスカラビア寮に来てくれな!」
「!」
コクリ
再びジャミルの前に出て以前見た太陽のような笑顔で宴に誘ってくるカリムに、言葉は驚きつつ頷いて答えた。
ジ「それはそうと……君たちも「VDC」に参加するのか?」
ユ「も?もうという事は先輩達も……」
カ「ああ、オレ達もオーディション受けるんだ。だって、でかい祭りなんだろ?せっかくなら踊りたいじゃないか。オレもジャミルもダンスと歌は得意だし、な!ジャミル!」
ジャ「俺は目立つことはあまりしたくないんだがな……はぁ」
「まーまー」
《まあまあ》
ジャ「ぐっ……2人して宥めようとしないでくれ」
ため息をつくジャミルを囲み2人でなだめてくるのをジャミルがつっこんでいると、カリムが満面の笑みを浮かべて皆にこういった。
カ「しかし、後ろから見てたけどお前ら本当にヘッタクソだな〜!ゾウが二本足でどすどす慌ててるみたいだったぜ!あっはっは!踊りだけでおぼつかないのに本番じゃ歌わないといけないだろ、大丈夫か?」
「!」
デュ「うぐっ……悪気がないぶん、逆に刺さる」
エ「そうだ、ジャミル先輩。前にバスケ部でフロイド先輩にダンス教えてたことありますよね」
(そうなんだ)
カ「おう、いいぜ!」
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本気と描いてマジと読む - レオナが女じゃなくてちゃんと女性って呼ぶの育ちの良さ感じる (3月16日 22時) (レス) @page34 id: 653187292b (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 最初から最新話まで全部読んでとても面白いです特にジェイドとの掛け合いが好きで早く自分の気持ちに気づいて欲しいです、今後ジェイドって出てくる事ってないのでしょうか?それとイベントなどのお話はでないのでしょうか?これからも更新頑張って下さい! (12月27日 14時) (レス) @page47 id: 03fc316121 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - 最初から最後まで読み切ってきました。所々(名前)になってないミスがあったり、誤字脱字等ございましたが、主人公との出会いの描写やヒロアカとの絡め方が大変興味深かったです。更新応援してます (5月14日 11時) (レス) @page10 id: 700750cf11 (このIDを非表示/違反報告)
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