episode.361 ページ22
バッ!
「!」
ユ「コトハちゃん!」
エペ「!」
ヴィ「あら、まだアタシに何かあるの?」
ヴィルの前に言葉が立ちはだかり、これ以上は通らせないと言わんばかりに彼を見る。
これにはヴィルもエペルも驚いたが、ヴィルはすぐニヤッと笑う。
ヴィ「勇ましい女性は嫌いじゃないけれど……アタシの話を聞いてどちらが悪いのか、貴女なら理解しているでしょ?」
「!………」
エペ「もういいよ、コトハサン。ボクは大丈夫だから………」
(でも………)
エペ「みんな、またね………」
エペルは止めてくれようとした言葉に大丈夫だよ、と声をかけ悲しげな表情をしながらヴィルと共にその場から去っていく。
残された言葉とユウはその背中を複雑な気持ちで見つめるのだった。
ユ「………エペル、行っちゃったね………」
「………………」
コクリ………
グ「ふなぁ〜……アイツ、結局連れていかれちまったんだゾ」
エ「気分悪、この学園ってカンジ悪くないと寮長になれない決まりとかあるわけ?」
デュ「他寮の寮長に喧嘩うっちまうなんて……ローズハート寮長の耳に入ったら首をはねられるかもしれないな」
コク、コク
エペ“あんな大会、なくなっちゃえばいいのに……”
デュ「『ボーカル&ダンスチャンピオンシップ』か………」
?「………ふぅむ、なるほど………」
「!」
バッ!
キョロキョロ
「?」
エ「ん?どうしたんだよ、コトハ」
グ「周りをキョロキョロして何見てるんだゾ?」
「??」
(何かの気配を感じたような気がしたんだけど……気のせいだったのかな…?)
ユ「コトハちゃん?どうしたの?」
「………………」
《……ううん、なんでもない》
デュ「コトハ……?……って、もうこんな時間だ!!みんな早く行くぞ!!」
バタバタバタ!!
?「ほう………私の気配を察知するなんて……彼女は一体何者なんだろうか」
木の上から一部始終見ていた謎の人物は、自分を察した言葉を見てそう言うと静かにその場から姿を消すのだった。
ー体育館ー
エ「全ての動きがドタバタしてて見苦しい、美しさのカケラも感じられない」
グ「100点満点中5点!…………ッカ〜〜〜!!腹が立つんだゾ!!!」
ユ「まだ怒ってたの……?」
オロオロ…………
放課後、本格的に大会に参加するつもりのエースは体操着に着換え体育館に来ていた。
グリムも参加するという事でサポートにユウと言葉もついてきている。
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本気と描いてマジと読む - レオナが女じゃなくてちゃんと女性って呼ぶの育ちの良さ感じる (3月16日 22時) (レス) @page34 id: 653187292b (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 最初から最新話まで全部読んでとても面白いです特にジェイドとの掛け合いが好きで早く自分の気持ちに気づいて欲しいです、今後ジェイドって出てくる事ってないのでしょうか?それとイベントなどのお話はでないのでしょうか?これからも更新頑張って下さい! (12月27日 14時) (レス) @page47 id: 03fc316121 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - 最初から最後まで読み切ってきました。所々(名前)になってないミスがあったり、誤字脱字等ございましたが、主人公との出会いの描写やヒロアカとの絡め方が大変興味深かったです。更新応援してます (5月14日 11時) (レス) @page10 id: 700750cf11 (このIDを非表示/違反報告)
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