episode.359 ページ20
ヴィ「歌の練習をサボって鳩とおしゃべり?」
エペ「あっ……ヴィル、サン!」
全員「!」
(ヴィル先輩だ)
突然聞こえた声に、エペルは恐る恐る振り返ればそこには腕を組み静かに彼を見つめるヴィルの姿があった。
皆も同じようにヴィルを凝視し、言葉に関しては以前会ったという事もあり頭を下げる。
ヴィ「久しぶりね、あの時は名前を聞かなかったけれど確か……コトハだったかしら」
コクリ
(名前、合ってるけど何で知ってるんだろ?)
デュ「あれはポムフィオーレ寮長、ヴィル・シェーンハイト……!」
エ「うわ、近くで見ると整いすぎてて迫力ある」
グ「アイツ、ユウより1メートルくらい足が長ぇんだゾ!」
ユ「やめてよ、なんだか悲しくなるから………」
(確かに、改めて見ると綺麗な顔で高身長……周りにいなかった人だ)
ヴィルを見つめながら元の世界のクラスメイトや同級生達を思い返し、顔立ちが整って高身長の人物がいたがここまでの人物はいなかったと頷く。
すると
ヴィ「そこの新ジャガたち」
グ「ふなっ?オレ様たちのことか?」
ヴィ「他に誰がいるのよ、うちのエペルは今、大事な時期なの。『VDC』まであと2ヶ月を切ってる。泥も落としてないジャガイモと遊んでいる時間はない、レッスン中のこの子にちょっかいをかけないで」
(ええ…?)
ヴィルの突然の物言いに言葉が混乱していると、エース達の雰囲気がピリッとしたものに変わった。
エ「はぁ?なんだよそれ」
デュ「僕たちは邪魔するつもりじゃ……」
エペ「ヴィルサン、そげな言い方やめてげ!これはオっ、ぼ、僕が……」
ヴィ「エペル、か行とさ行の音を濁らせるのをやめなさいと何度も言ってるわよね?感情が昂ぶったくらいで芝居が崩れるようじゃお話にならない、到底“真っ赤な毒林檎”にはなれないわ。さあ行くわよエペル」
ヴィ「エペル、か行とさ行の音を濁らせるのをやめなさいと何度も言ってるわよね?感情が昂ぶったくらいで芝居が崩れるようじゃお話にならない、到底“真っ赤な毒林檎”にはなれないわ。さあ行くわよエペル」
エペ「…………でも僕、本当はこんなこと!」
ヴィ「アタシとの約束、忘れたの?いいから来なさい」
エペ「う……………」
「!」
エペルは何かと抗議をしようとするが、ヴィルの圧、そして“約束”という言葉に抵抗できなくなってしまう。
それを見たヴィルは満足したのか腕を伸ばしエペルを掴もうとしたその時だ。
「!」
ガシッ!
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本気と描いてマジと読む - レオナが女じゃなくてちゃんと女性って呼ぶの育ちの良さ感じる (3月16日 22時) (レス) @page34 id: 653187292b (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 最初から最新話まで全部読んでとても面白いです特にジェイドとの掛け合いが好きで早く自分の気持ちに気づいて欲しいです、今後ジェイドって出てくる事ってないのでしょうか?それとイベントなどのお話はでないのでしょうか?これからも更新頑張って下さい! (12月27日 14時) (レス) @page47 id: 03fc316121 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - 最初から最後まで読み切ってきました。所々(名前)になってないミスがあったり、誤字脱字等ございましたが、主人公との出会いの描写やヒロアカとの絡め方が大変興味深かったです。更新応援してます (5月14日 11時) (レス) @page10 id: 700750cf11 (このIDを非表示/違反報告)
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