歪みの国の少年少女 14 (ページ6)

今日:9 hit、昨日:11 hit、合計:16,010 hit

美貌の圧制者 141 ページ6

オ「名前をちゃんと覚えて！」

ぴ「おるとん！」

オ「も〜！……まあ、いいや。それから兄さんが開発した『VRマジカルすごろく』も！」

ト「『VRマジカルすごろく』って？」

オルトの名前を中々言えないぴぃ助をひとまず置いて、様々なゲームを紹介するとトレイはその中の1つである『VRマジカルすごろく』というゲームに首を傾げる。

グ「なんか面白そうなんだゾ！」

「お〜目の前が真っ暗だ」

オ「Aさんゴーグルつけるの早いよ！！」

ゲームの名前を聞いてワクワクするグリムの隣でいつの間にかAが変わったゴーグルをつけて辺りをウロチョロしていた。

グ「コイツはほっといて説明するんだゾ」

オ「う〜……わかった。兄さんが開発した魔導式ゴーグル、今Aさんがつけているのをつけるとプレイヤーはバーチャルリアリティの世界に入り込むことができる。そこではサイコロが止まったマスによって仮想世界のプレイヤーに様々な出来事がおきるんだ。もちろんサイコロの出目はプログラム制御による完全ランダム。テクニックで狙った目を出すようなズルも出来ない」

「そもそもサイコロをテクニックで狙った目を出す奴とかいるのかな？」

オ「そこは黙秘させてもらうよ！」

ト「いつになく必死だな…それに、はたしてそれはボードゲーム…なのか？」

「もはやコンピュータゲームだ、この部はボードゲーム部の皮を被ったコンピュータゲーム部だ」

ト「別に大差ないと思うが……」

オ「む〜！ちゃんとボードゲームだよ！そんなに言うならこのゲーム体験してみて！凄く面白いから！！」

ト「ありがとう。でも、今俺たちは見回りの最中なんだ。また今度ゆっくり体験させてくれるか？」

オ「そうだったんだ。残念。じゃあ、また今度！」

オルトが一度悲しそうに目を伏せるもすぐに笑顔になりそう言っていると…

ア「これはこれは、みなさん。我がボードゲーム部の展示へようこそ」

ぴ「あ！ばぶーるだ！！」

「ちょっとばぶーる先輩！アンタなんでこんな場所でサボってんだ！今から出店に戻ってたこ焼きになれよ！！」

ア「殴りますよ」

オルトと話をしていると、ボードゲーム部の1人であるアズールがやって来て皆に挨拶をするもAの発言にイラッとし殺意を向ける。

リ「アズール、そういえばキミもボードゲーム部だったね。こういう行事の日は、モストロ・ラウンジの運営に精を出しているのかと思っていたけど」

ア「いやですね。僕も学生ですよ、リドルさん」