歪みの国の少年少女 14 (ページ17)

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美貌の圧政者 150 ページ17

ド「ありがとうございます？」

ト「お礼はいいよ、実際何もしていないし…」

「ちえー挨拶しただけなのにー」

ド「挨拶しただけなのにどうしてあんな怖がれる事になるんですか……？」

ト「気にしちゃダメだ」

眼鏡をかけた小人、ドミニクが不思議がるのを見てトレイがそう言っているとふん！と鼻息を荒くするつり目の小人であるグランが荒々しく口を開いた。

グ「てやんでぇ。助けてもらわなくても、オレだけでなんとかできたてのによぉ」

ド「こらっ、グラン！またそんなこと言って」

「なんだよ、助けてやったってのに」

グ「頼んでねえつってんだ！そもそも何もしてねえだろお前！！」

ド「グラン！女性になんて失礼な事を！！」

グ「大丈夫なんだゾ、コイツは見た目は女だが中身は男……というより人間かどうかもわからない極悪モンスターだからな！後、この学園のヤツらはよくAの事を魔王とか悪魔とか言って叫んで逃げてるんだゾ！！」

グラ「どこが大丈夫なんだよ！？思っていたよりヤバい奴じゃねえか！！」

ド「やめなさいグラン！」

ト「グリムも初対面の人間にそんな話をするんじゃない、トラウマになったらどうするんだ」

グ「オレ様何も悪くねえ！！」

ス「待て待て〜♪」

ぴ「ぴぃ〜！ぴぃ〜！」

Aの態度が気に食わなかったのか、イライラするグランを止めるドミニク。
その傍ではなぜか鬼ごっこをしているぴぃ助とスニックという謎の光景が広がっていた。

ト「話を戻すんだが…その制服…君たちはロイヤルソードアカデミーの生徒だよな？」

ド「はい、そうなんです！」

グ「えぇ？オマエら、オレ様とそんな背丈が変わらないのに、ホントに高校生なんだゾ？」

グ「さっきから、なんなんだ！失礼な奴らだ！オレたちはドワーフ族にしちゃでかいほうなんだぜぃ。ふんっ！」

「なるほど、そう言う風に見せたい年頃なんだな」

グ「ちげぇえ！お前本当にムカつくな！！」

ド「グラン、やめなさいったら」

「僕は気にしてないぞ、ロイヤルソードアカデミー版トレイ先輩」

ト「！？」

ド「私はドミニクです。あ、ところでみなさん。私たちと同じくらいの背丈をしたドワーフ族4人を見かけませんでしたか？実は控室に行く途中、仲間とはぐれてしまって……」

リ「見かけていないね。放送部に呼び出しを依頼しようか？」

キィイン！

「ロイヤルソードアカデミーからお越しのドワーフ族4人、迷子が待ってます！！メインストリートまでお越しください！！」