美貌の圧制者 137 ページ50
2人がキョトンとしていると、グリムはある事を思い出した。
グ「そういやオメー、マジフト大会の出場選手に怪我させた犯人を探す時やたら牛乳やあんぱんがとか言って調査にノリノリだったよな？」
ぴ「ぢゃくちゅけといっちょにばぶーるおいかけたよね！」
リ「ぢ、ぢゃく？ばぶーる？」
ト「へえ、探偵かぁ……なんだか意外だ。でも、Aは観察力や洞察力に優れてるから合ってるといえば合っているのかもな」
リ「どうして探偵になりたいんだい？」
トレイに続いて疑問に思ったリドルが彼女に問うとAは真顔でこう言った。
「犯行が上手くいったと思っている犯人が探偵に全て暴かれて驚き悔しがる顔が見たいからです」
リ「え」
グ「そっちなんだゾ！？」
ト「犯罪者が嫌いだからとかじゃないのか……？ただその理由なら警察でもいいんじゃ……」
「いえ、自分達ではなくほぼ一般人に近い探偵が犯行から犯人まで特定した探偵を見て悔しがる警察の顔も見たいので探偵がいいです」
ト「そう、か………」
珍しく本気で探偵になりたいという彼女から発せられた理由にリドルもトレイも複雑な気持ちを抱いたかがある意味それがAかと理解しそれ以上は何も言わない事にしたのだった。
ト「あ、そうだ。文化祭では研究発表のような堅い展示だけじゃなく気軽に入れるブースもたくさんあるぞ。俺の所属するサイエンス部は、「観葉植物カフェ」をやるんだ。少し見ていかないか？」
グ「カフェ！食い物もあるのか？いくいく！」
ぴ「ぴぃちゅけも！おなかちゅいた！！」
リ「あんな太い柱を食べていたのに？」
「さあ行きましょ、行きましょ」
スタスタスタスタスタ…………
リ「なんだいその歩く速さ！？」
ー植物園 温帯ゾーンー
リドル達共に植物園に向かったA達。
目的の場所に入ると見慣れた植物の中にテーブルとイスが並べられていた。
グ「ふなぁ〜温室にいっぱいテーブルセットが並べてあるんだゾ」
ぴ「ぴぃちゅけ、これたべたい！」
ト「それは植物園の植物だからダメ」
ぴ「ぶー！！」
男「あっトレイ先輩！」
男「おつかれさまです！」
植物園に入り、植物を食べようとするぴぃ助をトレイが抱っこして注意しているとサイエンス部員の後輩2人組が近寄ってきた。
ト「おつかれ。開店準備、手伝えなくて悪いな」
男「いえ、昨日はカフェメニューの仕込みを遅くまで手伝ってもらったので」
男「ルーク先輩なんか」
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