美貌の圧制者 135 ページ48
ラ「オレもオレも！！トレイさんの作るケーキ食べたいッス！！」
グ「また増えたんだゾ！？だったらオレ様も！！トレイ！オレ様にも作るんだゾ！！」
ト「ま、待て、落ち着けお前達。そんないっぺんに言われてもすぐにはできないからな？」
ジャ「だからお前ら先輩に迷惑かけてんじゃねえよ！！てかなんでラギー先輩まで混じってるんすか！！？とりあえずトレイ先輩から離れろ！！」
トレイを囲みケーキケーキと騒ぐオンボロ寮トリオ＋1を見て、ジャックも彼女達を止めにその輪に入るもさらに大騒ぎになってしまうのだった。
レ「おい、運営委員長。あの馬鹿共止めてこい、作業が進ませねえ」
リ「はい……すみません」
ーコロシアムー
レオナに言われ、リドルは何とかオンボロ寮をトレイから引き離すとA達を連れてコロシアムの外まで出る。
途中、ジャックがAに
ジャ「今日の『VDC』のチケット、同じクラスのエペルにもらったから俺も見に行くぜ。アイツらに「無様なところ見せんじゃねーぞ」って伝えておいてくれ」
と、言ったので彼女は
「わかった。3人にジャックが「下手くそなダンスチ見せたら来年は俺が出てやるぜ！」って言ってたって言う」
ジャ「一言もそんな事言ってねえだろうが!！」
と、返事をしていた。
リ「展示ブースでは、文化部を中心に作品の発表や物販が行われる。4年生による研究や調査の成果が展示されているブースもあるから、興味があれば覗いてみるといい」
「興味ないんでいいです」
リ「興味ないのかい……？」
グ「そういや、クルーウェルが文化祭には4年生が戻ってくるとか言ってたんだゾ。普段は学園で姿を見ねぇけど、どこにいるんだ？」
ぴ「ここ〜？」
リ「ぴぃ助……4年生は柱の裏にいたりしないよ……」
グリムの言葉を聞いて、コロシアム前にそびえる柱の後ろを覗き込むぴぃ助に困惑しながらリドルは答えた。
するとトレイが口を開いた。
ト「4年制の魔法士養成学校なら、ほとんどの場合4年目は学外へ実習に出ることになる。俺も来年はどこかへ派遣されて、ごくたまにしか学園には戻ってこなくなるはずだ」
ぴ「え〜！とれーいなくなるのぉ！？」
「そんなんダメです！トレイ先輩がいなくなったら何を楽しみにハーツラビュル寮に行けばいいんですか！！？」
ト「そうか、そんなに俺が作ったケーキを楽しみにしてくれてたんだな。本心が聞けて複雑な気持ちだ」
リ「Aがよくハーツラビュル寮に遊びに来ていたのは」
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