美貌の圧制者 130 ページ43
先程のテンションの高さから信じられない程静かになるAと朝から異様に静かなぴぃ助にグリムは思わず突っ込む。
すると
ヴィ「確かに。グリムとぴぃ助とマネージャーがいてもなんの役にも立たない」
ぴ「！？」
ヴィ「そばでソワソワされると気が散るわ、文化祭の様子でも見てきたら？」
「しゃああ！うらっしゃあああ！！！」
グ「なんか急にテンションが高くなったんだゾ！？」
ヴィ「ほんっとうるさいわね……はい、これ。関係者パスを渡しておくから会場に入るときにはつけてちょうだい」
「あざぁああす！！」
ヴィ「そろそろ静かして、殴るわよ」
「…………………」
グ「素直なんだゾ…………」
拳を握りしめたヴィルがそう言うと、Aは初めと同じように静かになる。
その光景をグリムが冷めた眼差しで見ていたが他の皆は何も言わなかった。
エ「えーいいな、オレも文化祭回りたい」
カ「オレも、オレも！」
「お断りじゃ！！」
カ「えー！？」
ヴィ「アンタたちはダメに決まってんでしょ！アタシの話聞いてた？文化祭は2日間あるんだから、遊ぶのは2日目になさい。今は『VDC』のステージに集中して。さ、最終確認始めるわよ！」
「グリム、コイツら前で思いきり文化祭楽しもうぜ」
グ「おう！エース達の前で出店の食べ物食べてやるんだゾ！！」
エ「うわ、コイツらムカつく」
カ「みんなで楽しめないのは残念だけど、楽しんでこいよな！」
「ああ？」
ヴィ「アンタ、今度アタシの目の前でそんな顔するなら洗濯バサミで頬を挟むわよ」
「行ってきま〜す」
ル「道中で転ばないよう気をつけるんだよ」
ぴ「エペルン、がんばってね！」
エペ「ありがとう、ぴぃ助クン」
デュ「……エペルはいいよな……ぴぃ助に懐かれて…ぐすっ」
ジ「なぜ泣く？」
ーサイドストリート フェスティバルー
かなり無理やり追い出されたA達は文化祭を回るため、まずはサイドストリートに向かった。
サイドストリートではたくさんの出店が並んでおり、グリムとぴぃ助は目を輝かせた。
グ「ほあー！A！食い物の出店がいっぱいあるんだゾ！」
ぴ「ぴぃ〜〜！！おいちちょー！！」
「とりあえずまずはマネージャーとして、先に舞台となるパープルステージを見に行くぞ」
グ「え〜〜？オマエ、ナニ急にマネージャーの使命に目覚めてるんだゾ〜〜〜」
「マネージャーだからな、後食べてばっかだとヴィル鬼教官にしばかれる」
グ「鬼教官って言ってる時点で」
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