美貌の圧制者 128 ページ41
Aは夢を見る
「くっせ、カビくっせ」
夢の中の景色は薄暗い部屋のようで、夢の中でありながら部屋の独特な臭いがつく
すると、1人の老婆が真っ赤な林檎を片手にニヤリと笑っている姿があった
〈魔女〉
リンゴを液にたっぷり浸し
〈魔女〉
食べれば誰でもこのような姿に
持ち上げたリンゴは一瞬、髑髏のような不気味な顔が浮かび上がったがすぐに綺麗な赤色のリンゴになる
〈魔女〉
あの白雪姫が おもわず食べたくなるように
グイ！
〈魔女〉
食べるかい？ハッハハハッハ
リンゴを近くにいたカラスに突き出し高笑いする老婆
すると、老婆は古い書物に目を通す
〈魔女〉
どうしたら生き返るかも……調べておかなければ
〈魔女〉
恋人のキスかい バカな！
〈魔女〉
心配いらない
あの子を死んだと思い 生きたまま埋めるじゃろう
書物を読み終えた老婆は、リンゴが入ったカゴを持ってさらに地下に行くと地下水路に繋がっており用意していたイカダに乗った
〈魔女〉
生き埋めじゃあぁぁぁ
〈魔女〉
ハッハハハハハ…………
老婆はそのままイカダを漕いで置くまで進んでいき、夢が終わるのだった
「元気なばーさんだな」
一言呟くと、Aは完全に目が覚めたのか体をゆっくり起こす。
そして、同じベッドで様々な場所で寝ているグリムとぴぃ助を確認した。
「ふわぁあ……今日はいよいよ文化祭当日か。とりあえず着替えよ」
コンコン
ガチャ！
エペ「おはよう、Aサン。グリムクン、ぴぃ助くん、起きてる、か……な……」
「ん？」
Aが着替え始めようとパジャマを脱ぎ始めた瞬間、扉からノック音が響きそしてゆっくりと開いたかと思えばそこにはエペルがいた。
エペルはニコニコしながら入ると、目の前でパジャマの前を全開にしているAと目が合う。
胸元が思い切り開かれ、下着が丸見えの状態でしばらく時が止まったかのように見つめ合っていた2人だったが次第にエペルの顔が赤くなって………
エペ「っ〜〜〜〜〜！！！きゃああああああああああ！！！」
と、オンボロ寮全体に響く程叫ぶのだった。
「とりあえず扉閉めてくれ」
それから、エペルの叫び声を聞き駆けつけたジャミルは彼を保護ししばらくするとカリムもやって来た。
カ「よしよし、エペル〜！ビックリしたなぁ！！」
エペ「ぼ、ぼぼ僕……お嫁にいけないぃ……」
ジ「大丈夫だ、元々嫁にはいけないからな」
「僕に対しての謝罪はないんかい」
着替え見られたのに納得いかない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 50人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
