美貌の圧制者 124 ページ37
ヴィ「ダンス用にストレッチをきかせた特別製よよ。手配してくれた学園長に感謝しなさい」
「あざっす！！」
ク「うるさっ！Aくん！耳元で大声出さないでください！！まあでも、これくらいお安い御用ですよ。学園PRへの投資…ゴホン！私としても、みなさんには100％の力でのびのび踊っていただきたいですから」
耳を押さえながら1人1人の制服姿を見て、クロウリーが頷きながら説明するとカリムが少し残念そうな顔をしながら口を開く。
カ「オレはもっと派手な衣装が良かったんだけどなあ」
ジ「決まりなんだ、仕方ないだろ」
「そうだぞカリム・アルアジームゴラァア！！ワガママばっか言ってんじゃねえ！！」
カ「え？オレ、ワガママ言ってたか？」
ジ「面倒くさいからもう何も言わないぞ」
パンパン！！
ヴィ「おしゃべりはそこまで。それじゃあ、一曲最後まで通すわよ」
全員「ハイッ！」
「おらぁあい！」
ポチッ
エ「気合入りすぎじゃね？」
Aがこれでもか、と言わんばかりに音楽をかけると本番で披露する曲が流れ皆は自分の立ち位置につくと歌が始まってそれぞれのパフォーマンスを披露する。
これまでの練習の成果がよくでているパフォーマンスをA達は眺めていると気づけば曲が終わっていた。
ク「おお…おおお〜〜〜〜っ！素晴らしい！なんて息がピッタリなパフォーマンス！やはりプロデュースをシェーンハイトくんに任せたのは正解でした。流行の最先端の曲、キレのあるダンス、高い歌唱力で表現される、メッセージ性あふれる歌詞。どれをとっても一流です！」
「学園長、1つ間違っています。素晴らしいのはヴィル鬼教官をプロデュースに任せた学園長ではなくここまで皆を引き上げたプロデュース力が高かったヴィル鬼教官が素晴らしいんです」
ぴ「おにきょうかん！ちゅごくこわいんだよ！！」
ク「違います〜！シェーンハイトくんの才能を見出したのは私です〜！！」
ヴィ「というか誰が怖い鬼教官よ！そんな事を言う口はこれ！？」
ぐぃい〜！
「
ぴ「ぴぃ〜！ぴぃ〜！！」
鬼教官と呼ぶAとぴぃ助にヴィルは2人同時に口を引っ張った。
Aは痛いというが本当に痛いのかどうかわからないくらい真顔で、ぴぃ助は素直に(？)痛がっている。
ヴィ「だいたい、アタシを誰だと思っているの？」
ク「さすがは世界的人気タレント…いえ、さすがは我が校一の歴史をもつ美しき寮、ポムフィオーレの寮長です」
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