美貌の圧制者 123 ページ36
デュ「エース！」
エ「あ？ナニ？昼間のこと謝れとか言うんじゃねーだろーな」
デュ「誰が言うか、そんなこと」
「自分の代わりにイグニハイドにマジカルホイールを壊した事、謝罪に行けと言うんじゃないだろうな。絶対に謝らんぞ」
エ「いや、お前は謝れ」
デュ「ああ、お前は謝れ……じゃなくて、エースの言う通り僕はお前より頭も、要領も悪い。でも…………絶対、お前に負ける気ねぇからな。それだけ言っておこうと思って。それじゃ！」
タタタタッ！
デュースはそれだけ言うと、エースにニカッと笑ってその場から去っていく。
そんな彼の後ろ姿を見てエースはポカンとした顔をする。
エ「………………………ハァ？え？あれなんの宣言？はぁ？オレがあの単純馬鹿に負けるとか、ありえないんですけど。Aもグリムも、そう思わね？」
ぴ「ZZZZZZZZZ」
グ「オレ様からすれば、オメーもデュースもどんぐりの背比べなんだゾ」
「五十歩百歩って言葉知ってるか？」
エ「ハァ〜！？なんだとお前ら！！訂正しろ！！」
グ「や〜だなんだゾ〜！」
「や〜い、このツンツン単細胞〜！」
ダダダダダダッ！！
エ「待てコラァア！！！」
ダダダッ！！
ヴィ「アンタ達！そんなに元気があるんならあの2人と一緒に30周してきなさい！！」
カ「ははは！1年生みんな元気でいいな！」
ル「まさに青春の1ページという光景だね」
ジ「はぁ……こんな調子で大丈夫なのか？まったく…………」
思いきり馬鹿にするAとグリムが走り出し、それを追いかけるエースを見てヴィルが大声で言う中、カリム、ルーク、ジャミルの3人の表情はそれぞれあるもののその光景を温かく見守るのだった。
それから2週間後。
ーポムフィオーレ寮 ボールルー厶ー
そんな大騒ぎがあった数日後、皆は制服姿でボールルームに集まっていた。
ヴィ「ついに『ボーカル＆ダンスチャンピオンシップ』」
「略して」
ヴィ「………………『VDC』まで1週間を切ったわ」
エ「いいっすよ、ヴィル先輩。そいつに合わせなくて」
ヴィ「ゴホン！……という事で今日からは衣装を着ての練習よ」
エ「本番の衣装って、学園の制服なんすか？」
ル「そうとも。なにせ我々は学園の代表として舞台にあがるのだからね」
ぴ「エペルンにあってるね！」
エペ「ありがとう………(いつも着てる制服なんだけどな………)」
ヴィ「それにフレッシュさを感じるボーイズグループの衣装としても、制服はベストな選択。もちろん」
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