美貌の圧制者 122 ページ35
ヴィ「人を跪かせるのが好きよ」
(ヴィル先輩……まさかの特殊性癖！！)
ヴィ「そこの小ジャガ、変な想像してんじゃないわよ。アンタの考えてる事なんて丸わかりなんだから」
妖艶に微笑みながらエペルに言う彼を見てそう思ったAに指をさすヴィル。
そして話を続けた。
ヴィ「暴力より圧倒的に、演説よりも雄弁に人を跪かせることが出来る力…………それが“美しさ”。だからアタシは誰にも負けないように美しさを研ぐ。世界で1番になるためにね。アンタは幸運にも愛らしさという刃を持って生まれたわ、それを研ぎ澄ますか、錆つかせるかはアンタ次第なの。肝に命じておくことね」
エペ「はい、僕………もっともっと、強くなります。ネージュも、あなたも倒せるくらい、強く！」
ヴィ「………へぇ、言うじゃない」
ル「フフフッ、どうやら雛鳥たちもとても反省しているようだ。許してあげては？
「そうだそうだ」
ヴィ「約1名反省してる気がしないけれど……………はぁ、確かにここでガミガミ怒っても意味がない。二度目はないわ、覚えておきなさい」
デュエペ「「はい！」」
「ちゃんと反省しろよ」
エ「お前もな」
ヴィ「元気よく返事してるんじゃないわよ、2人とも体力が有り余ってるようね。罰として寮の外を30周ランニング！」
デュエペ「「ハイッ！！ランニング、行ってきます！」」
ダダダッ！！
「ふ、青春だな」
ヴィ「小ジャガ、自分は無関係ですみたいな顔して見つめてるけどアンタもランニングよ」
「なぜ？」
ヴィ「アンタが1番相手に手出だしたんでしょ！！あの2人と同じ30周ランニング！早く行きなさい！！」
「うえ〜い」
ビュン！！
エペ「うわ！？」
デュ「なんて速さだ！？」
なんだかんだで、Aも走らされデュースとエペルの間を目にも見えない速さで駆けていく姿をエース達は色んな思いで見ていた。
カ「ちょっとトラブルはあったみてーだけど、アイツらが元気に戻ってきてよかったな！なんだかスッキリした顔してたし」
ジ「大問題になってたかもしれないんだぞ、まったく………」
エ「ほんとだよ、アイツらいないぶんヴィル先輩にキツめにしごかれたこっちは、いい迷惑だっつーの」
ぴ「すぴぃ〜すぴぃ〜ZZZZZZZZZ」
エ「こいつはこいつで、オレの背中にくっついたまま寝てるしよぉ……つか器用すぎない？」
未だに背中で眠るぴぃ助を見て、エースがため息をついていると…
タタタッ……！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 50人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
