美貌の圧制者 119 ページ32
エペ「あっやべっ！」
Aを起こそうとするデュースを見て、エペルも自分がやってはいけない事をしてしまった事に気づき我に返るも男性達は2人を睨みつけていた。
男「チッ………下手に出てりゃつけあがりやがって………だいたい、俺は昔から魔法士って奴らが嫌いなんだ。ちょっと魔法がうまく使えるからってお高くとまりやがって」
「それな〜ZZZZZZZZZ」
男「なあ……さっきから変な声聞こえないか？」
男「はあ？気のせいだろ」
シュウウウウ…………
エペ「あいつ、まさか俺たちを魔法で攻撃する気か！？」
デュ「くっ……エペル、ここは僕が引き受ける。だからそのスキに学園に連絡してくれ」
エペ「はぁ！？おめだげ置いでげるわけねぇべな！」
デュ「今ここでお前に怪我させるわけにも、魔法を使わせるわけにもいかない。僕が連れ出したんだ、僕が責任をとる！」
エペ「デュース……！」
今にも突っかかっていきそうなエペルを止め、デュースは彼を庇うように前に出ると男性達の魔法を体で受け止める。
ドカッ！ バキッ！
デュ「ぐはっ………！」
男「おいおい、お得意の魔法はどうしたんだ！？さっきからガードしてばっかりじゃねえか！」
男「名門校に通う魔法士の卵のくせに、たいしたことねぇなあ！」
男「弱虫エリートくん、これに懲りたら生意気な発言は慎むんだな。オラァッ！」
シュバッ！ シュンッ！
デュ「くっ…………！」
エペ「デュース！………俺、もう我慢できない！」
デュ「だめだ、魔法を打つな！」
エペ「でも！」
デュ(僕らが魔法で市民を攻撃することはできない、だけどこのままじゃ防御で精一杯だ。なんとかしねぇと………でも、どうする！？)
男「これで終わりだ！くらえ！」
シュバッ！
エペ「っ………！」
デュ「エペル！！」
エペルを庇いながら考えていたデュースだったが、相手の強力な魔法がエペルを狙って放たれた。
デュースは彼の名を叫びながら駆け出した……その時だ。
シュワアア……！！
デュ「なっ、なんだこれっ！？ま、魔力が溢れて…………っ！」
シュバッ！！！
ドカッ！ ボコッ！
男「「「ぐはぁっっ！！？？」」」
ドサドサドサッ！！！
デュ「…………………えっ？あれっ？」
突然、デュースの周りに眩い光が集まったかと思えば男性達の悲鳴が響き、彼らは砂浜の上で倒れていた。
一瞬の出来事で、エペルもデュースも呆気にとられてしまう。
デュ「い、今、なにが起こったんだ？」
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