歪みの国の少年少女 13 (ページ28)

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美貌の圧制者 115 ページ28

ヴィ【My routine！ #レッスン後の1杯 #農作村の林檎ジュース #自然の味 #お肌にも栄養】

デュ「本当だ、シェーンハイト先輩のマジカメに林檎ジュースの写真がアップされてる！…………ん？」

エペルのスマホに映る林檎ジュースを片手にポーズを決めているヴィルを見て驚きの声をあげるデュースだったが画面に何かが映っているのに気づき、目を凝らしてよく見てみるとそこには

ぴ【ぢゅー………#ぴぃ〜 #うまい！！】

デュ(ぴぃ助もいる！？)

ヴィルの足元辺りで座り込みながら、林檎ジュースが入った哺乳瓶を吸った後大きな声で感想を叫ぶぴぃ助にさらにデュースは驚いた。

母『もう電話鳴り止まなくて、かちゃくちゃねんだって！組合長さんさも声っこかげて、ご近所さんさも手伝ってもらわねば出荷作業が間に合わねーんだはんで！たんげ余ったはんでどすべ、ってなってらけど………村中大喜びだよ！本当ありがとう！ヴィルさんさ、お礼言っといでけ！』

ジリリリリン！プルルルルル！！

母『へば、忙しいはんで切るよ。まだジュースおぐるはんでの』

ブツッ！

エペ「ちょっと、母さ……………！切れでまった」

デュ「すごいな、マジカメの投稿に、次々ジュースを注文したってコメントがついていく。シェーンハイト先輩やぴぃ助にもコメントが……」

エペ「あ………！」

マジカメにアップされていくコメントを見つめていると、エペルはある事を思い出した。

ヴィ“アンタは“愛らしい”と“強い”が別もののように話すけど、その2つはどちらも等しく“パワー”よ。それがわからないようじゃ、いつまでたってもアンタはアタシに勝てない”

エペ「これが、ヴィルサンの持つ“美しさ”のパワー！？」

デュ「確かに…………こんなスゲーことができるのは、シェーンハイト先輩が美しさを磨いてきたからだよな。魔法や腕っぷしが強いだけじゃ、絶対に出来ない」

エペ「ヴィルサンが言いたかった強さってこういうこと………なのかな？今の俺にしかない強さ……“愛らしさ”で戦ってみせろってこと？」

デュ「そうかもしれないな、僕らはすぐに賢くなれないし逞しくもなれない。でも、“愛らしさ”勝負ならエペルは学園の誰にも負けてないと思う！」

エペ「ウッ！それはちょっと複雑、かな」

「ZZZZZZZZZZZZZZZ」

デュ「ほら！Aもそう言ってる！」

エペ「いや言ってないと思う。でも………確かに俺がこの見た目でいる時間は限られてる」