美貌の圧制者 112 ページ25
デュ「まあ、趣味は人それぞれだから」
エペ「………………………」
デュ「ん？どうした？」
エペ「いや……別に……(絶対起きてる………)」
エペルはデュースとAが謎の会話を繰り広げているのを見て複雑な顔をするが何も言わない事にした。
エペ「えっと………なんでこうなったか、だよね？あれは9月の入学式の日…………」
そう言って、エペルは入学式の日の事を思い出しながらデュースに説明する。
入学したてのエペルは周りの新入生達を見てまだトゲが見え隠れしていて、もし自分の容姿を馬鹿にされるなら地元にいたように力を見せつけようと思っていたが闇の鏡の選定を受ける前にヴィルに出会った事が全ての始まりだった。
ヴィルはエペルの顔立ちと式典服の着こなしが気になり声をかけたが、彼がなぜか敵意を向けてきたので一喝するため勝負を仕掛けてきたらしい。
華奢な見た目のエペルだったが、地元にいた際はその容姿を見てからかってきた輩を倒す程の腕っぷしを持つ。
その自身からヴィルに勝てるだろうと確信を持ち、勝負をした結果………
ヴィルの圧勝だった。
その後、実力主義のこの学園においてヴィルの言うことを聞くはめになるエペル。
さらに、闇の鏡の選定においてポムフィオーレ寮に選ばれてしまいその日からヴィルの言うことを聞く事になったという。
エペ「……………ってことがあって」
デュ「初日で寮長に喧嘩売ったってことか！？」
エペ「あの時は寮長クラスがどんだけ強えーのかわかんなかったんだよ！デュースとエースも入学してすぐ寮長に喧嘩売ったっきゃ！」
デュ「うっ！いや、あれは喧嘩では………」
エペ「リドルサンとの試合中にケーキ食べたりリドルサンのうぎぃいって言葉を録音しようとしたりメチャクチャな試合だったって聞いた！！」
デュ「それは僕らじゃない！！」
「ZZZZZZZZZZZZZZZ」
エペルに言われ、入学したての自分を思い出し強く言えなくなるデュース。
Aがしでかした部分は全力で否定したが冷や汗をかいている彼を見て、エペルも声を小さくする。
エペ「地元じゃ、強くてデカくて逞しいのだけが“強い”ことの証明だったんだ…………昔からずっと、このナリでからかわれてきたから。今思うと別に寮長は俺のことバカにしてたわけじゃなかったんだろうけど…………」
デュ「わかるぜ、しょっぱなでナメられちゃいけないと思うよな。Aに関しては最初からやらかしてたが……」
エペ「だろうね」
「ZZZZZZZ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 50人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
