美貌の圧制者 107 ページ20
デュ「それは僕じゃない！Aがしたんだろ！！」
カ「オレもよく考えなしだとか、能天気すぎるとかジャミルに言われるけどさ。落ち込んでも、食って踊ればすぐに「なんとかなるさ」って忘れちまえる。それはオレの良いところだって、自分で思う。だからさ、ダメに感じるところにも良いことはあるっていうか。上手く言えねえけど」
「僕はお前にされた所業は一生忘れない」
デュ「それも別にアジーム先輩は悪くない！！」
「だが、言いたい事はなんとなくわかるぞ。逆転の発想だな。短所も考えようによっては長所になるということだ」
デュ「…………！！………そうか、そういうことか…………！ありがとうございます、アジーム先輩、ハント先輩、Aも！僕、少しだけ見えた気がします！」
カ「おお？そりゃ良かった！」
「後で奢れよ。お前の金でな」
デュ「考えとく！あの、最後に1つ質問いいでしょうか」
ル「ウィ、私たちで答えられるならなんなりと」
デュ「この学園で、アレを借りられるところを知りませんか？」
ルカ「「アレ？」」
考えがまとまったのか、やる気の満ちた瞳を向けて言ってくるデュースにルークとカリムは首を傾げるのだった。
ーその頃、エース達はー
ぴ「ぴぇえええ！エペルンんんんんん！！エペルンんんんんんんんんんんんん！！！」
エ「あぁもう！！すぐ帰ってくるって！だからオレの背中に貼り付いて泣くなよ！Tシャツびっしょびしょじゃん！！ジャミル先輩ぃいい〜！！！」
ジ「よし、休憩後のストレッチにかかるか」
エ「無視しないでよ！！聞こえてんでしょうが！！Aのヤロウ！こうなる事わかっててぴぃ助置いていきやがってぇええ！！覚えてろよぉおおお！！！」
ヴィ「うるさいわよ新ジャガ1号！」
ーメインストリートー
まだ雪が完全に溶けておらず、グレート・セブンの雪がかぶっている石像の間をトボトボと歩くエペルがいた。
エペ「はぁ……なにもかもめちゃくちゃだ。それもこれも全部、闇の鏡が俺をポムフィオーレなんかに組分けするから…………！」
“アンタは“愛らしい”と“強い”が別もののように話すけど、その2つはどちらも等しく“パワー”よ。それがわからないようじゃ、いつまでたってもアンタはアタシに勝てない”
エペ「んなこと言われたって、わがんねぇよ………………これから、どうしよう」
エペルは歩きながら先程ヴィルに言われた事を思い出す。
色んな感情を抱えながらも迷っていると
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