スケアリーモンスターズ 27 ページ43
ク「ポケットマネーを使っていないか、予算をオーバーしていないか、怪しいお金の動きはないか…会計係のジェイド・リーチくんにしっかり見張ってもらっています!」
カ「だよな、それなのに外部の業者なんか使って大丈夫だったのか?」
ジェ「おや、もしかして僕の不正を疑っておいでで?」
「最低!カリム・アルアジーム最低!ジェイド先輩に土下座しろ!!」
ジェ「カリムさんの土下座、一度見てみたいですね」
ア「やめろバカ共!!」
カ「あっ違う違う。そういう意味じゃなくてさ。オレ、自腹で色々派手にしようとしたらダメって言われたから。お前らはどうやったんだろうと思って」
カリムの質問にジェイドが悪ノリし、それに便乗するAをアズールが注意するとカリムがそう質問する。
ジェ「ふふふ、気になりますか?オクタヴィネルを含めて予算をオーバーした寮は1つもありませんでした。なぜなら、僕たちのオクタヴィネルのハロウィーンのこだわりは……徹底した『コスト最適化』ですから」
カ「コスト最適化…?」
ア「衣装は生地の色と種類し、同色の布を大量購入することで1人あたりの単価をおさえています。さらに切りっぱなし加工などを多用することで縫製の工数も大幅にカットしました。水槽を特注した業者とは、今後モストロ・ラウンジのメンテナンスを長期契約することで格安で商談成立。水槽の照明は寮内で使っていた古い照明の流用です」
「つまりケチったと」
ア「違います」
ジェ「いらなくなった設備を使うのは『ポケットマネー』ではありませんよね?お金をかけるところと、かける必要のないところをハッキリわけたんです」
ア「僕たちの寮は、設営と衣装に割り振られた予算を1マドル残らず使い切りました。余った各寮の予算は最終日のパーティー代としてプールされます。どうせなら全て使い尽くさないともったいないでしょう?」
「つまりケチったと」
ア「だから違うと言ってるでしょう」
ケ「水槽発注にかこつけて、ハロウィーンに関係ないラウンジの長期メンテ代も値切ってるトコさすがすぎ」
デュ「僕ら、予算内に収めることしか考えてませんでしたね」
「さすが守銭奴タコ野郎、考える事が普通の凡人と違う」
ア「誰です?僕の事守銭奴タコ野郎とか言ったのは?」
「おい、ツノ太郎。失礼すぎるだろ。いくら後輩で同じ寮長だからって言って良い事と悪い事があるだろ」
マ「ん?何か言ったか?水槽に夢中で聞いていなかった」
ヴィ「はあ…」
スケアリーモンスターズ 28→←スケアリーモンスターズ 26
13人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ