フェアリーガラ 34 ページ5
ラ「あんな目立つとこでティアラをとったらオレたち妖精に捕まっちまうッスよ！」
「そんな時こそラギー先輩お得意の光速バク転を披露したら万事解決！」
ラ「そんなもん特技にした覚えはないッスよ！」
レ「すぐ近くに亜熱帯ゾーンがあるだろ、ティアラを手に入れたらすぐあそこに逃げ込めばいい。その先をまっすぐ行きゃ裏口だ」
ラ「レオナさん、人ごとだからって簡単に言いますけどねえ〜！作戦失敗したら捕まって絞られんのはオレとAちゃんたちなんスからね！」
レ「別にそいつは絞られてもいいだろ、主犯なんだしよ」
ラ「後の報復が怖いから言ってんスよ！！」
レ「うっせーな………失敗する可能性ばっかり考えてピーピー言うな」
「ピーピー！！」
ぴ「ぴー！！！」
レ「お前らはお前らで何なんだよ！近寄んな！！」
嘆くラギーとなぜか、ピーピーと言い出すAとぴぃ助をなんとか宥めてレオナは堂々とこう言った。
レ「俺がそうさせないから大丈夫だっつってんだよ」
『！』
ラ「…………もー！その言葉、絶対に忘れないでくださいね！？」
カ「ああ、任せてくれ」
『だいじょうぶです！』
ジ「それじゃあ、二手に分かれるぞ」
ラ「……その自信たっぷりな顔、信じてるッスからね。ほら、Aちゃん達オレ達も行くッスよ」
「ムシャムシャムシャムシャ！」
ぴ「ハグハグハグハグ！！」
ラ(これだもんなー……………)
ファッションショーに参加する組と、ティアラを交換する組に分かれてラギーがA達を呼ぶと彼女達は必死に用意されている食事を食い散らかしていて、それを見ていっそう不安になるのだった。
〜植物園 亜熱帯ゾーン〜
ラ「Aちゃん、グリムくんよく聞いて。女王の頭から本物のティアラを取って、偽物を乗せるのは一番手先が器用なオレがやるッス」
「一緒にやりましょう」
ラ「やりません」
ティアラを交換する組、ラギー、A、グリムは亜熱帯ゾーンに移動し妖精が見えない場所で作戦会議を始めていた。
ぴぃ助はドラゴンだが、赤ちゃんという事もあり野放しにしていても問題がなさそうなためそこらの草を食べている。
ラ「グリムくんは警備員が来ないか見張る係。Aちゃんはショーをよく見て………ティアラをすり替えるタイミングでオレに合図してください」
「クラッカーで？」
ラ「バカ野郎。オレのスマホに、1秒コールして。番号はコレ、音を切ってるから安心していいッス」
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