スケアリーモンスターズ 19 ページ35
イ「ち、ちょっと……そんな事言わないでよ。い、イケメンだなんて拙者には不釣り合いな言葉……ふ、フヒヒ……」
カ「顔じゃなくて楽しい気持ちが伝わってきていいと思うって言おうとしたんだ」
「ああ!?ここは全然顔が違うやないかい!って突っ込む所やろがい!!本当ノリにのれねえ男だなオメーは!!!」
カ「ん?オレ、なんかまずい事言ったか?」
イ「そういう悪気がないのが1番傷つくんだが……まあ、拙者イケメンじゃありませんしねぇ……はぁ………」
ア「あなた方3人揃って会話すると会話になっていないのでしばらく黙っててもらえます?」
イ「無慈悲!本当に慈悲の精神に基づくオクタヴィネル寮の寮長か!?」
「寮長の仕事しろ仕事!」
ア(人が大人しくしていたら言いたい放題言いやがって)
イデアとカリムとAにアズールが正論をぶち込むも、イデアとAに抗議されて静かに怒り狂う中、ジャックがマレウスの衣装を見ながら口を開いた。
ジャ「…………確かにカッコいいですけど、ゴーストの仮装じゃなくていいんすか?『ゴーストも怖がるゴースト』になりきるための衣装ですよね」
マ「なにを言う。これは龍『のゴースト』の仮装だ」
ジャ「え?」
ク「このスタンプラリーを始めた頃は、みなさんシーツを被ってゴーストを装う程度だったんですが…………」
「いいじゃないですかそれ、みなさんシーツ被りましょう」
ク「はいはい(棒)一部の生徒がこだわり始め「ならばうちも!」とどの寮も競うように年々派手になっていきまして。今では『モンスターのゴースト』の仮装も珍しくなくなりました」
ヴィ「お客の期待に答え続けようとするのは長いショーを続けるうえで大切なことよ。生徒間の切磋琢磨により、ハロウィーンウィークはブラッシュアップされてきたの」
ア「早い話しが見栄の張り合いです」
「ナイトレイブンカレッジあるあるですね」
ジャ「あるあるってお前……………いやでも、うちの学園らしくて否定しづらいな」
アズールの簡潔な言葉を聞き、思わず頷いて納得してしまうAとジャック。
他のメンバーもそう思ったのかそれ以上は何も言わなかった。
シ「オンボロ寮の飾り付けは、親…………リリア先輩が昔旅をされたという国をイメージして作ったんだ」
リリ「うむ、わしはこれまでいろいろな国を旅してきたが………東方のとある国には龍の伝説がたくさん残っておってのう!なんでも龍が一族の守り神をすることもあったとか」
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