スケアリーモンスターズ 9 ページ25
男「ついにハロウィーンだ、ずっとこの日が待ち遠しかったよ！」
男「ハロウィーンをナイトレイブンカレッジで過ごすのが、ずっと夢だったんだ！」
〈みんなソワソワしてる。リリア先輩達が言ってたようにハロウィンって楽しいものなんだね〉
グ「みんなハロウィーンって言葉を聞いただけで大盛り上がりなんだゾ！昨日リリアやゴーストが言ってた通り「ハロウィーンは特別」なんだな」
コクリ
クルーウェルがハロウィーンという単語を出したらクラスメイトは一気にざわめき、言葉はうんうんと頷く。
すると、エースとデュースが背後から小声で話しかけてきた。
エ「今朝ちらっと見たんだけど、オンボロ寮大変なことになってねえ？」
「すげーだろ、あのドラゴン。最近寮で飼い始めたんだ」
ぴ「ぴいちゅけのパピーなの！」
デュ「な、ぴ、ぴぃ助のお父さんなのか！？」
エ「いや、あれどう見てもハリボテじゃねーか。見えきった嘘ついてんじゃねえよ。デュースもなんで信じるかな？」
デュ「別に信じたわけじゃ…ゴホン、あの寮の変わりようを見るにドラコニア先輩とヴァンルージュ先輩随分張り切ってるみたいだな」
《ディアソムニア寮のみんなで作ったみたい》
デュ「さすがだな、あの技術はディアソムニア寮じゃないと出来ない。でもカッケェ飾り付けにしてもらえそうでよかったな！」
エ「やっぱハロウィーンは派手にやんなきゃだよなー」
デュ「派手と言えば……A、部屋に飾り付ける用のカボチャはもう買ったのか？」
「ディアソムニア寮の人に貰おうと思ったら拒否られた」
デュ「当たり前だろ。まあでも、もうミステリーショップに行列ができてた。形のいいカボチャから売られていくから、早めに行かないと」
エ「やっぱ『ジャック・オ・ランタン』が出来上がるとハロウィーン感が一気に増すよな〜」
〈2人とも楽しそうだな〉
どこか落ち着きのない2人に言葉が首を傾げて2人を見つめていると、グリムが口を開く。
グ「エースもデュースも楽しそうだな、やっぱハロウィーンだからウキウキしてんのか？」
エ「そりゃそうでしょ、ハロウィーンにテンション上がらないヤツとかいる？インドア派で有名なイグニハイド寮生でも外に出てきてはしゃぐんじゃないの？真面目なデュースくんも、そーだよねー？」
「じゃあ不真面目なエースは楽しみじゃないのか？」
エ「オレ不真面目じゃねーし！！」
デュ「ちょ、ちょっとくらいハメを外しても許される日だよな」
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