スケアリーモンスターズ 6 ページ22
ゴ「あ、もしかしてA嬢ちゃんが元いた世界にもハロウィーンはあったのかい?」
「ん?あったぞ。10月31日の夜に化け物の姿で家を徘徊てし色々盗っていく悪しき風習だろ」
ゴ「違うよ!?嬢ちゃん世間知らずにも程があるよ!むしろA嬢ちゃんのいた世界ってかなり物騒!?」
「まあ、参加した事ないからよくわからん」
ゴ「なんじゃあ、じゃあオンボロ寮のみんなハロウィーン初心者かあ」
〈ハロウィーン初心者?〉
リリ「内容に差異はあれど、人間も妖精もゴーストも……全ての種族にハロウィーンの伝承は存在する。Aやコトハがいた異世界にハロウィーンが伝わっていても不思議ではないかもしれんのう」
グ「ふーん、ハロウィーンってのはそんなに特別な日なのか………そんなにすげー日ってんならなんだかオレ様もワクワクしてきたんだゾ!」
コクリ
ぴ「ぴぃちゅけ、ごはんたべたい!」
リリ「よしよし、落ち着くんじゃぴぃ助。ナイトレイブンカレッジには“特別な催し”があるしのう」
グ「特別?オレ様なんも知らねーんだゾ」
リリ「おや、知らなんだか?………まあハロウィーンまであと1ヶ月。明日にでも先生から説明があるじゃろ!」
〈特別な催し…なんだろう?〉
「特別な催しというと………誰が学園の最強かを決める乱闘大会を開催する、とか」
『!?』
リリ「いや、確かにナイトレイブンカレッジっぽいがハロウィーンでそんな物騒な事はせんわ」
Aの言葉にリリアがキッパリそう返していると……
パシャ!パシャ!
リリグ「「ん?」」
ゴ「んーなかなか良い構図、龍の迫力が出てるよぉ」
ゴ「次はオンボロ寮全体が入るようにもっとローアングルから撮ってみようかのう」
突然、聞こえてきたフラッシュ音に皆は首を傾げて音のする方を見てみるとふわふわと浮きながら何かをしているゴースト達。
彼らが手にしているのは………
グ「オ、オマエら………その手に持ってんのは、まさか………まさか…………スマホか!?」
《あ、本当だ!》
ゴ「お〜っと、気づいちゃったかい〜?」
ゴ「ヒッヒッヒ、俺たちハロウィーンが楽しみすぎて………今年はみんな、スマホを買ったんだよ〜!」
「わ〜い、ID交換しよ〜」
ゴ「いいよ〜♪」
ピロン♪
グ「いや呑気に交換してんじゃねえ!ていうかゴーストがどうやってスマホを契約したんだゾ!?」
《確かに…》
ゴ「今時スマホの新規契約なんて、オンラインショップで済ませればあっという間さ」
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