フェアリーガラ 41 ページ13
グ「どうせコトハとカリムとジャミルが頑張ったんだゾ。見なくてもわかる」
「しっかりせえよおじたん」
ガシッ!
カ「いやいや、レオナはどの妖精よりも綺麗だったぜ!オレびっくりしたよ」
ラ「またまたあ、フォローなんてしなくていいんッスよ。カリムくんってほんと優しいッスよねえ」
グ「……ん?そう言えば最後に妖精食べようとしてたぴぃ助はどこにいるんだゾ?」
ぴ「もしゃもしゃ!」
グリムがぴぃ助を探すと、レオナの肩に乗ってひたすら草を食べているぴぃ助を見た。
レ「こいつ、妖精見るなり暴れだすから適当な草引きちぎって口に突っ込んだら大人しく食べ始めた」
ラ「赤ん坊にする所業じゃない……まあ、別にいいけど」
レ「なんだテメェらの態度は。助けてもらった恩を忘れたのか?」
ジ「日頃の行いじゃないでしょうか」
カ「魔法石も取り戻せたし、これで学園も元通り一件落着だな」
コツコツ……
そんな話をしているとこちらに向かってクルーウェルとヴィルが歩いてきた。
ヴィ「アンタたち」
レ「この声は………」
ヴィ「終わったわね」
「はい、魔法石も取り返せて会場の料理ありったけタッパーに詰め込んできました」
ズルッ
ヴィ「アンタ、本当に図々しいわね」
ヴィルに言われ、服から大きなタッパーを見せてくるAに彼は呆れた顔でそう言った。
ジ「クルーウェル先生とヴィル先輩。随分タイミングがいいんですね」
「盗撮ですか、犯罪ですよ」
クル「違う。シュラウドの作ったドローン中継で会場の様子は全て見ていた」
レ「………で?どうだったんだ?俺たちのショーは」
ヴィ「…………ふっ、合格よ。実力以上を発揮できたんじゃない?コーチのアタシに感謝しなさい」
カ「先生〜〜〜!」
ギュウウ!
ヴィルの言葉を聞いて、カリムは泣きながらヴィルに抱きついた。
ラ「だからなんなんッスか、この茶番は」
ジ「まあ気持ちは少しわかる。レッスンはすごく大変だったからな」
《………でも、なんとかなって良かったですね》
ラ「……まあね」
ジ「それもそうだな」
クル「グッボーイなお前たちに………特別なご褒美を用意しているぞ」
ラ「えっご褒美!?なんッスか!?」
「金ですか!?」
クル「バッドガール!そんなわけないだろ。俺の用意した………次の衣装だ!」
ジ「次?次ってどういう………」
ヴィ「中継を見ていて確信したわ、アタシのプロデュースしたこのチームならまだまだ上を狙える」
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