熱砂の星２ (ページ39)

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星82 ページ39

対してロナルドとドラルクのやり取りに見慣れているジョンとステラは呑気に、「今頃喧嘩してるかもね〜」「ヌヌ〜」などそんな会話をしていた。

ジャミルがふと、用意していたお菓子の皿に目を移すとかなりあったお菓子がほとんどなくなっている。

ジ「あれだけあったお菓子も人数が増えると、一気になくなるな。ちょっと待っててくれ追加で持ってくる」

ラジョ「「やったー！/ヌーー！！」」

ジ(あのアルマジロ、容赦なく食べるな)

元気に返事をするラギーとジョンを見て、ジャミルはそんな事を思いながら部屋の扉を開けたその時だった。

コンコン！

ジ「！………誰だ？ちょっと待っててくれ」

全員「はーい」

突然、部屋に響いたノックの音を聞いてジャミルは3人に待つように言うとステラ達は仲良く返事をする。

ジャミルは仲良くなりすぎだろ、と心の中で突っ込みながら扉の前に立つ。

ジ「はい？」

リ「ジャミルかい？少しいいかな？」

ジ「リドル………？」

扉の向こう側から聞こえる声の主がまさかのリドルだった事にジャミルは目を丸くして驚いた。

同じ学年である彼とは特別接点もないため、なぜ彼がここにいるのか不思議なのだ。

ジ「君が俺に何の用だ……？」

リ「ジャミルが驚くのも当然だよ、実は………同じクラスのスカラビア寮生からある話を聞いて確認しに来たんだ」

ジ「ある話……何のことだ？」

り「実は……最近、スカラビア寮内に女性を連れ込んでいる輩がいるんじゃないかって噂があって」

ジ「！？」

ラ「ひえ！？」

「？」

ジョ「？」

リ「ん？誰かいるのかい？」

ジ「あ、ああ…今ラギーが部屋にいるんだ」

ラ「や、やっほ〜リドルくん〜…」

リ「へえ、ラギーがジャミルの部屋にいるなんて珍しいね」

ジ「り、リドル！今の話をより深く聞きたいからスカラビア寮の談話室へ行こう！」

リ「いや、確認したいだけなんだ。本当なら寮長のカリムに確認を取るべきなんだろうけど、ほら彼は寮生を庇って嘘をつく可能性だってあるだろ？なら副寮長である君と話をする方がいいと判断したんだ。とりあえずここを開けてくれないかい？」

ジ「(まずい！今ここにステラとジョンがいるのは非常にまずい！！よりによってなんでリドルがくるんだ！？)り、リドルはハーツラビュル寮の寮長だろ！？スカラビア寮の事にそこまで関わらなくても…」

リ「ジャミルが言うことも最もだよ、ただ君はいつもカリムや寮生達の面倒を見ているだろう？」