熱砂の星２ (ページ12)

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調子に乗ったマナー違反は見たことも聞いたこともない人物であるジャミルの悪口を言いまくってステラに嫌われようと目論むが突然、事務所内全体に冷たい風が吹き荒れ一気に雪国に変わった。

「マナブ……ステラの事、バカにしてるの？」

ド「普通にバレてる！？」

ロ「そりゃそうだ！！」

ジョ「ヌンヌン」

「なんでマナブはジャミルの姿になってるの？ねえ、どうして？ねえ………ねえ？？」

ピキピキ！！

ヒュゥウウウ！！！

マ「ひぃいい！？めっちゃ怒ってるぅ！！？ど、どうしよ砂のおっさん！！」

ド「落ち着け若造！！私に良い考えがある！！」

マ「なに！？どうしたらいいの！？」

ド「まず貴様はステラを宥めて宥めて落ち着かせろ！そして！」

マ「そして！？」

バッ！！

ド「私はステラが落ち着くまで事務所から出ていく！！」

マ「うぇーーん！！」

ロ「このクソ野郎！！」

ドラルクはマナー違反にあれこれ言った瞬間、走り去ろうとしたが……

ヒュゥウ………
ガキン！！

ド「さぶわぁあ！すなぁあ………！！」

ジョ「ヌーーーーー！！？」

ロ「まあそうなるわな」

最初からドラルク達がいる事に気づいていたステラは冷たい風を操るとドラルクを凍らしてしまい、彼は寒さのあまりに砂化してしまった。

「おじ様？なんで逃げるの？みんなで何してたの？」

ロ「お、落ち着けステラちゃん！これには深い理由が………いや、別に深い理由はないけども」

マ「ちょっと！？」

「………ステラの大切な友達をバカにするなんて……信じられない！」

マ「え？………とも、だち？」

「ジャミルはステラの大事な友達なの！なのに全然似てない真似してジャミルの事をバカにしてひどい！！」

マ「え、ま、ステラ、ジャミルの事好きなんじゃ………」

「友達だもん！だから好きだもん！！こんな事するマナブは友達じゃないし嫌い！！」

マ「ぶはっ！！？」

バタッ！

ロ「うわあ！？血吐いて倒れた！！しっかりしろぉおお！！！」

ジョ「ヌ！？ヌ！！？」

まさに地獄絵図、まだ砂化しているドラルクに泣きわめくステラ、彼女に嫌いと言われて血を吐いて倒れているマナー違反、そんなマナー違反に駆け寄り必死に声をかけるロナルド。

そんな彼女達を見てジョンはただあたふたするばかりで、どうしたものかと悩んでいたその時

パカッ！

ヒ「どうした！？なんの騒ぎだ！？」

ジョ「ヌ〜ン！？」