【○○○】悪友保護国の私はトマト一家にお世話になってます3

百一話 ページ8

カーテンがひらりとめくれて朝の日差しが差し込んできたところで目が覚めた。


貴)「・・・・・・ん、朝か。ふわぁーーッ！！」


伸びをしている途中で腰が痛いです、猛烈に痛いです。ヤバイ、痛い。

寝返りさえ打てなかった。全てはスペインのせいだということにして目を閉じた。


また開けるとスペインの顔が真正面に見える。ちょっと空いてる右手をつかんで見た。うん、あったかい。昔と変わってない。ホッとする。

でも、昨日はこの手でアンナコトヤコンナコトされたんだと思って恥ずかしくなって離した。


また顔を見る。ここまでじーっと見る事は普段無いのでここぞとばかりに見ておく。



肌きれいだよね〜、スペイン。あと顔の堀が深い、さすがラテン系。あとはそうだなー、あ。私と肌の色違うよね、小麦色の焼けた感じ。なんか情熱の国っぽくて好きだけど。


髪とかもちがうよなー、と思う。癖っ毛な割りに硬くない、むしろ柔らかい。綺麗な茶色だ。
そう思いながら前髪を人差し指で突っついた。


はだ、髪、そこも好きなんだけど、私が体の中で一番好きなのは目だ。


始めてここに来た時、私はスペインのことをかっこいいと思ったわけだけど。一番目が行ったのは彼の目の色だった。綺麗な緑色。


その目で何を見てきたのか。きっと植民地時代が多くて取り合われてた私とは違う。国のために戦いに力を入れてきた兄とも違う。


国であるという立場でありながらも自分が守りたいものは全力で守ってきた、


彼の見る世界はどんなものだろう。



その世界を見てみたいと思うけど、まあそんなことは無理に決まっている。



せめてまあ、一番近いところでみてみたいな、とは思うけどね。



そんなことを思いながらじーっと見ていると突然スペインのまぶたが開いた。


突然のことすぎて対処できずそのまま視線を合わせられてしまった。わざもらしく目を離せない。

どんどん顔が熱くなった。


西)「・・・おはよ、A」

貴)「スペイン、おはよう。」

西)「いつから起きてたん？」

貴)「ついさっき。今日は仕事休み？」

西)「そやで、やないとAとこんなことできひんしな！」


コンナコトと言われてまた赤くなってしまった。


西)「なんで親分の顔みとったん？」


・・・いきなりそれかい！

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