【○○○】悪友保護国の私はトマト一家にお世話になってます3

百二十九話 ページ37

「フランスの家でのチャイナドレス騒動」から2日がたった。

あの日はその後すぐ、私は家に返されスペインはその３時間後に帰ってきた。

何してたの？と聞けばなんでもあらへんよ〜、といつもの顔。

なに企んでんのかなーくらいに思った。

貴)「あー、よく寝た」

今日は日曜日。さてはて

貴)「なにしますかね…」

畑を見るのもいいし、洋服を見に行くのもいいかもしれない。と思ってたらドアがすごい勢いで空いた。

西)「Aー！！出掛けるからしたくしてやー！！」

貴)「どわっ！？」

そのまますごい勢いでスペインが部屋に転がり込んできた。

貴)「何！！何事！？」

西)「今から出掛けるさかい、準備したって！」

貴)「どしたの突然」

そしてなぜ今日なの。

西)「ええからええから！今日やないとあかんねん。あ、服は昔俺が買ったやつにしたってな！ほなはよう着替えてきてや！」

そして風のように去っていった。

貴)「……なんじゃありゃ」

まあいいか、なにかあるんだろう。そう思ってクローゼットからスペインに買ってもらった服を取り出した。

黒タイツをはいて、ワインレッドのスカートをはき、半袖Tシャツをきる。

あ、髪型はどうしようか…。

まあ…おろしたままでいっか。

鏡の前で身だしなみチェックをして、外で待つスペインのところに走っていった。

＊＊＊

貴)「ごめん！遅れた」

西)「大丈夫やで！ほな行こか」

そう言って自然に手が差し出された。

貴)「うん」

私も自然に手を繋ぐ。

手をひかれるままからスペインについていった。

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