百二十五話 ページ33
西)「A〜、どこにおんの〜」
スペインハきょろきょろとあたりを見回しながら歩く。
あの後悪友二人は自分の家に帰って行ったが・・・
Aがまだ帰ってきていない。
西)「まだ怒ってんかな〜、さすがに恥ずかしかったかもしれへんし」
でも仕方がない気もする、恋人と三日も離れていたのにその間友人とあっていたなんてさすがに悔しい。しかも油断ならないやつに。
そこでふとスペインは考え込んだ。
西)「そういえば俺ら・・・まだ恋人どまりやったなあ」
考えたことがなかったわけじゃない。ただどうすればいいかわからなかっただけだ。
自分たちの未来について。
独立に関してはいずれAも自分のもとを去る時が来てしまうのだろうと考えている。ロマーノやオランダのように。それが怖かったわけじゃない、まあ流れ的にそうなるだろうな、みたいな軽い気持ちだった。
だが問題はそこではなく…
未来、というのは
自分たちが結婚するかどうかである。
もちろん国としてではなく、個人として。個人の関係だけなら結婚は許されるはずだ。
スペインは前々からこのことをどうするか悩んでいた。悩んでるうちにAは倒れてしまった。そして300年たち、Aの意識が戻って今でもスペインは答えを出せないままでいた。
西)「あかんなあ、こんなんじゃあ・・・」
また告白のときのようにAに先を越されるのではないかという笑えない冗談まで思いついてしまった。
いや、結構真面目な話、笑えない。
西)「しゃくやけど明日フランスの家にでも行ってみるかなあ…」
はあ、とため息をついたところで茂みの中でうずくまるAを見つけた。
＊＊＊
貴)「なに？」
目が合って第一声がこれだ。相当怒っているらしい。
西)「堪忍やって！さすがに親分も調子乗りすぎた、ホンマごめん！！」
頭を下げると困ったように息をつくA。
貴)「別に…怒ってないから…」
でも、もうああいうのはやめて
そういったAの顔は真っ赤だ。
ほぼ衝動的に俺はAに抱き付いていた。
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ミーヒュン - 読み終わった時の脱力感が凄いですwできれば結婚式のお話しも見てみたいです！無理言ってすいません…でもとっても面白かったです！ (2018年1月5日 13時) (
レス) id: b9f8ebbe78 (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - 夜な夜なこのお話を見つけ、寝ることも忘れ一気に読んでしまいました…。なんというか、「愛って素晴らしいなぁ…」と思いました(笑)これは普通の話としても本当に素晴らしいと思いました!!こんな素敵なお話をありがとうございました!><* 長文失礼しました!! (2016年7月23日 1時) (レス) id: 69e5030aaf (このIDを非表示/違反報告)
艦これ好きのクソ提督 - なんだ…ただの神でしたか……((血涙&鼻血 (2016年2月1日 3時) (レス) id: 51475e2470 (このIDを非表示/違反報告)
キクハル@(プロフ) - ｍａｋｉさん» 兄ちゃんが暴走しても抑止力(英＆洪)がいるから！ (2015年9月22日 8時) (レス) id: 45457549ea (このIDを非表示/違反報告)
キクハル@(プロフ) - いさべるさん» 親分かっこいいですよね！ (2015年9月22日 8時) (レス) id: 45457549ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キクハル@ | 作成日時：2014年10月22日 22時
