【○○○】悪友保護国の私はトマト一家にお世話になってます3

百十六話 ページ24

貴)「ちなみに本棚の方向にぶっ飛ばしてしまったのであのようになってます」

英)「………髭……てめぇ………Aに手ぇだすなんていい度胸してんじゃねえか……」

兄さんからドス黒いオーラがでている。本当にこういう時って兄さん、現役のときの顔だよなぁ。

仏)「手出したわけじゃないしスペインにお手つきされてるし、○○○○眉毛よりまともです〜」

フランスさんが本の山からにょきっと顔を出した。

貴)「本当こういう時だけ立ち直るの早くないですか？」

さっきすごい音したから気を失うくらいはしたと思ったんですけども……たりませんでしたかね。

仏)「お兄さんは打たれ強いからね！日本的にいうとなんて言うっけ？ナナコロビヤオキ？」

日)「よくご存知ですね」

米)「俺もそれ漫画で見たんだぞ！」

貴)「そうなんですか、私はてっきりフランスさんにMっ気があるからかと……」

仏)「え、もしかしてAちゃんそういうプレイとか興味あるの？あるんならお兄さんとごふぁっ！？」

あ、フランスさんが宙をまっている。そして兄さんが凄いことになってる。主に殺気が。

英)「フランス、てめぇこれ以上変なことAの前でほざいてみろ。喋れねえようにしてやるよ」

米)「変態紳士の君がよく言うなぁ」

アメリカさんの一言に兄さんがギャーギャーと言い返し、その喧嘩にフランスさんも参戦し、ロシアさんがニコニコしながら見てるんですけど待ってこれなんて混沌世界。

私的にはこれ見ながら胃をさすっているドイツさん気になるんですけどね、胃薬どっかにありましたっけ？
後で探しておきますか。

＊＊＊

あの後ご飯を食べて皆さんとお話をして、その間ロシアさんが蛇口を取り出したり中国さんのもってる猫さんがどっかで見たことあるやつだったりイタリア君のあれそれが爆発したりといろいろありましたがまあ楽しかったのでいいでしょう。

さて、楽しい時間というのはすぐ過ぎ去ると言いますが………

貴)「上司め…呪ってやる……呪ってやるーー！」

ただいま私は机の上の仕事を前にそのことを痛感しております。

みなさん？寝ましたとも、6時間前くらいにね。そして私は6時間前くらいからずっと仕事してますとも。

このすっごい眠い目をこすってね！

おもむろに時計を見ると針は四時を指していた。なんだろうこの感じ、なんだろうこの無力感。

なんだって里帰りで私はこんなに書類を作成するはめに……。よし、これはお終い。後はこの書類と、ハンコ押す奴か。

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