百十四話 ページ22
貴)「………なぜ立つついでに抱きしめられねばならんのですか私は」
仏)「いや〜、Aちゃんもだいぶ大きくなったなーと思ってね」
そのまま立った勢いで抱きしめられた。そのまま頭をぽんぽんと叩かれる。
貴)「こ、子供扱いしないでください」
仏)「まあ大きくなったとはいえお兄さんから見ればまだまだ子供だよ、Aちゃんも」
貴)「さすが自称世界のお兄さんなだけはありますね」
仏)「ツンケンしちゃって〜」
貴)「元々ですから、こういう性格ですから」
仏)「まあ性格は昔より明るくなったとお兄さんは思ってるけど？」
貴)「その節に関しては感謝しています」
まあこの人、フランスには私もいつも辛辣な態度を取りますが…正直世話にはなったのです。
植民地になって、シューモの家からフランスさんの家にうつった日、泣きながらいろんなことをぶちまけた私の話を、「大変だったね、頑張ったね」と聞いてくれて。
その後も私が普通に生活が送れるようにしてくれたのもなんだかんだ言ってこの人なのでした。つまるところ私は相当この人には感謝してはいるのです。……まあ心の中で。
仏)「それならその感謝の気持ちを俺への愛にしてもっとくれてもいいと思うんだけど」
貴)「そしたら調子に乗るでしょう、あなた」
仏)「乗らないよ〜」
貴)「はぁ……あの時はいろいろとありがとうございました」
仏)「あれ？素直に言ってくれるんだ」
フランスさんの頭を叩く動きが少し遅くなった。
貴)「感謝してないわけじゃないですし。あのころお世話になったのは事実ですし」
仏)「そりゃお兄さんも頑張ったからね！」
自分で言うか……まあでも本当にあの頃は迷惑かけたしな。ある意味こうやって普通に毒はけるようになったのもボディタッチに慣れれたのもこの人の過剰なまでのスキンシップのおかげ……だよね、うん。
貴)「で……私はいつ離してもらえるんですか？」
仏)「えー、もうちょっと♥」
貴)「そろそろアメリカさんにオムライスのお代わり届けないといけないんでどいてください」
離れようとすると抱きしめられている腕に力が入った。
…………あれ？
仏)「別にまだいいじゃない」
貴)「なぜ今力を強めました？!」
仏)「久しぶりにAちゃんと2人っきりになれたからお兄さんも……」
フランスさんの口が耳元に近づいた。
仏)「いろいろ聞き出したいことあるしね？」
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ミーヒュン - 読み終わった時の脱力感が凄いですwできれば結婚式のお話しも見てみたいです！無理言ってすいません…でもとっても面白かったです！ (2018年1月5日 13時) (
レス) id: b9f8ebbe78 (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - 夜な夜なこのお話を見つけ、寝ることも忘れ一気に読んでしまいました…。なんというか、「愛って素晴らしいなぁ…」と思いました(笑)これは普通の話としても本当に素晴らしいと思いました!!こんな素敵なお話をありがとうございました!><* 長文失礼しました!! (2016年7月23日 1時) (レス) id: 69e5030aaf (このIDを非表示/違反報告)
艦これ好きのクソ提督 - なんだ…ただの神でしたか……((血涙&鼻血 (2016年2月1日 3時) (レス) id: 51475e2470 (このIDを非表示/違反報告)
キクハル@(プロフ) - ｍａｋｉさん» 兄ちゃんが暴走しても抑止力(英＆洪)がいるから！ (2015年9月22日 8時) (レス) id: 45457549ea (このIDを非表示/違反報告)
キクハル@(プロフ) - いさべるさん» 親分かっこいいですよね！ (2015年9月22日 8時) (レス) id: 45457549ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キクハル@ | 作成日時：2014年10月22日 22時
